赤い流れ星3
side 美幸
*
(どうしようかなぁ……)
私はおじいさんから届いたメールを見て、頭を抱えた。
昨日約束したアニメのDVDを今日買ってくれるって内容で、普通なら大喜びして出掛ける所だけど、今朝の兄さんの様子を考えると、手放しでは喜べなかった。
兄さんは何もないと言ってたけど、多分、昨夜一緒だったモデルさんとなにかちょっとしたトラブルがあったんだと思う。
その苛々を私にぶつけてるんだ、きっと。
それにしても、会ったその日にお持ち帰りだなんて…信じられないよ、まったく。
しかも、そういう話を私の前でする!?
兄さんが遊び人だってことはわかってるけど、それでもあんな生々しい話を朝から聞かされたら…
あぁ、いやだいやだ!
その上、女の人との揉め事のとばっちりだなんて、勘弁してよ。
私が今日おじいさんと会うと言ったら、きっと、兄さんは怒るに決まってる。
でも、DVDはほしいし、昨日のことをおじいさんや野々村さんと話したい。
(そ、そうだ!
野々村さんを呼べば良いんだ!
野々村さんはおじいさんのことが好きなんだし、DVDを買ってもらって、あと、ファミレスあたりに連れていってもらって三人で話して…それから、私だけ先に帰って二人っきりにしてあげれば、野々村さんだって喜ぶはずだ!)
私は早速おじいさんに返信し、野々村さんも呼ぶ事を書いておいた。
そして、野々村さんにもメールして…
でも、兄さんが疑ったらどうしよう。
あの兄さんは意外と猜疑心が強い。
だから、野々村さんと会うと言って、本当はおじいさんと会うんじゃないかって思うんじゃ…
まさか、つけてまでは来ないと思うけど……
ちょっと迷惑かもとは思ったけど、私は、野々村さんに協力を頼んだ。
近くまで来たので、夕食を一緒にどうかってことで、私を誘いに来てほしいって。
そこまでしたら、さすがに兄さんも疑わないだろう。
*
「で、では、お先に失礼します。」
野々村さんは、時間通りに私を誘いに来てくれて、昨夜、遅くなったことも兄さんに丁寧に謝ってくれた。
そしたら、兄さんもなんとなく機嫌が直ったようで…
私にこっそりと二人分の食事代も持たせてくれた。
(どうしようかなぁ……)
私はおじいさんから届いたメールを見て、頭を抱えた。
昨日約束したアニメのDVDを今日買ってくれるって内容で、普通なら大喜びして出掛ける所だけど、今朝の兄さんの様子を考えると、手放しでは喜べなかった。
兄さんは何もないと言ってたけど、多分、昨夜一緒だったモデルさんとなにかちょっとしたトラブルがあったんだと思う。
その苛々を私にぶつけてるんだ、きっと。
それにしても、会ったその日にお持ち帰りだなんて…信じられないよ、まったく。
しかも、そういう話を私の前でする!?
兄さんが遊び人だってことはわかってるけど、それでもあんな生々しい話を朝から聞かされたら…
あぁ、いやだいやだ!
その上、女の人との揉め事のとばっちりだなんて、勘弁してよ。
私が今日おじいさんと会うと言ったら、きっと、兄さんは怒るに決まってる。
でも、DVDはほしいし、昨日のことをおじいさんや野々村さんと話したい。
(そ、そうだ!
野々村さんを呼べば良いんだ!
野々村さんはおじいさんのことが好きなんだし、DVDを買ってもらって、あと、ファミレスあたりに連れていってもらって三人で話して…それから、私だけ先に帰って二人っきりにしてあげれば、野々村さんだって喜ぶはずだ!)
私は早速おじいさんに返信し、野々村さんも呼ぶ事を書いておいた。
そして、野々村さんにもメールして…
でも、兄さんが疑ったらどうしよう。
あの兄さんは意外と猜疑心が強い。
だから、野々村さんと会うと言って、本当はおじいさんと会うんじゃないかって思うんじゃ…
まさか、つけてまでは来ないと思うけど……
ちょっと迷惑かもとは思ったけど、私は、野々村さんに協力を頼んだ。
近くまで来たので、夕食を一緒にどうかってことで、私を誘いに来てほしいって。
そこまでしたら、さすがに兄さんも疑わないだろう。
*
「で、では、お先に失礼します。」
野々村さんは、時間通りに私を誘いに来てくれて、昨夜、遅くなったことも兄さんに丁寧に謝ってくれた。
そしたら、兄さんもなんとなく機嫌が直ったようで…
私にこっそりと二人分の食事代も持たせてくれた。