赤い流れ星3
「おまえさんが、ひかりの書いた小説の続きを書いたことはさっき聞いたが…
普通、他人が真似て書いても物語の世界は影響を受けないもんじゃ。
それなのに、なぜ、こんなことになったんじゃ?」
「そ…それはですね……」
KEN-Gさんが不思議に思われるのも当然だ。
話すのには少し勇気が必要だったけど話さないわけにもいかない。
私は、自分の持つあの能力のことをKEN-Gさんに洗いざらい話して聞かせた。
「……なんと……おまえさんにそんな能力がのう……」
KEN-Gさんは信じられない様子でまじまじと私の顔をみつめられ、恥ずかしくなって私はそっと俯いた。
「それはつまりひかりの心を読み取った…ということになるのか?
だからこそ、あの物語を動かせた、と。」
「え…えっと…多分そんな感じですね。
私が今までにやったことがあるのは……その…世間でゴーストライターといわれるもので…
でも、その時はご本人に大筋をお聞きした上で書きますし、文体はデータとして入念にチェックしますし、その上で書いていくんです。
でも、今回はそれとはまるで違うケースでした。
私は美幸さんとはお会いしたことがありませんし、どういうものを書きたいかも当然お訊ね出来ません。
ですが…自分でも不思議な程、すらすらとあの物語が書けたんです。
いつも、自分で書いていても自分の頭では考えてないような感じはあったんですが、今回は今までとは比べ物にならない程、そんな感覚が強くて……なんていうんでしょう…
物語の意志……みたいな、そんな感覚を感じたんです。」
KEN-Gさんは私の話に小さく何度も頷かれた。
普通、他人が真似て書いても物語の世界は影響を受けないもんじゃ。
それなのに、なぜ、こんなことになったんじゃ?」
「そ…それはですね……」
KEN-Gさんが不思議に思われるのも当然だ。
話すのには少し勇気が必要だったけど話さないわけにもいかない。
私は、自分の持つあの能力のことをKEN-Gさんに洗いざらい話して聞かせた。
「……なんと……おまえさんにそんな能力がのう……」
KEN-Gさんは信じられない様子でまじまじと私の顔をみつめられ、恥ずかしくなって私はそっと俯いた。
「それはつまりひかりの心を読み取った…ということになるのか?
だからこそ、あの物語を動かせた、と。」
「え…えっと…多分そんな感じですね。
私が今までにやったことがあるのは……その…世間でゴーストライターといわれるもので…
でも、その時はご本人に大筋をお聞きした上で書きますし、文体はデータとして入念にチェックしますし、その上で書いていくんです。
でも、今回はそれとはまるで違うケースでした。
私は美幸さんとはお会いしたことがありませんし、どういうものを書きたいかも当然お訊ね出来ません。
ですが…自分でも不思議な程、すらすらとあの物語が書けたんです。
いつも、自分で書いていても自分の頭では考えてないような感じはあったんですが、今回は今までとは比べ物にならない程、そんな感覚が強くて……なんていうんでしょう…
物語の意志……みたいな、そんな感覚を感じたんです。」
KEN-Gさんは私の話に小さく何度も頷かれた。