赤い流れ星3
side 野々村美咲
*
『夜分、遅くにごめんなさい。
美幸です。
さっき、兄さんから野々村さんのメアドを受け取りました。
友達になって下さるとのこと。
とても嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願いします。m(__)m』
私は美幸さんから来たメールを見て、意外にも胸が高鳴るのを感じた。
青木さんから、美幸さんのことで相談があると呼び出されて行ってみると、それは美幸さんの恋愛についての相談だった。
美幸さんが恋愛に目を向けるようにするにはどうしたら良いかとか、男性を紹介するつもりだという話に私は焦った。
確かにシュウさんもこっちの世界に送りこまれた。
今は、シュウさんの消息は全くわからないけれど、だけど、きっといつかは美幸さんと出会えるはずだと思ってる。
だって、そうじゃなけりゃ、あんな辛い想いをして美幸さんの記憶を忘れたシュウさんが可哀相過ぎるもの。
でも、いつ、どこでどんな風に会えるのかは当然わからないし、それまでに美幸さんが誰か、他の男の人をを好きになったら…
付き合うことや、結婚なんてことになったら、シュウさんと美幸さんの間がまたゴタゴタするかもしれない。
だから、私はなんとか青木さんの計画を阻止しようと考えた。
そして、その成り行きで、私は美幸さんの友達になりたいと申し出た。
すべては、美幸さんのためだった筈なのに、仕事絡みじゃない人からメールをもらうとやはり嬉しくて…
私にも友達がいなかったわけじゃない…
社交的な方じゃないから、そんなにたくさんいたわけじゃないけど、全くいなかったわけじゃない。
だけど、気が付いたら、送られて来るメールやかかってくる電話は、仕事関係の人からだけになっていた。
他愛ない話をする相手も、困ったことを相談する相手も私にはいない。
そのことに気付いたのはいつ頃だっただろう…
だけど、不思議と寂しさにたまらなくなる事もなく、私はその事実を自然と受け入れた。
私みたいに外見も内面もぱっとしないおばさんに、友達なんていないのは当然のことだ…
友達がいなくても、私はこれまで生きて来た。
だから、これからも生きていける。
そう考え、そのことについては触れないようにしてきた。
だけど、美幸さんからもらったメールがこんなに嬉しいなんて…
私はやっぱり自分の気持ちを偽っていたんだと、あらためて気付かされた。
『夜分、遅くにごめんなさい。
美幸です。
さっき、兄さんから野々村さんのメアドを受け取りました。
友達になって下さるとのこと。
とても嬉しいです。
どうぞ、よろしくお願いします。m(__)m』
私は美幸さんから来たメールを見て、意外にも胸が高鳴るのを感じた。
青木さんから、美幸さんのことで相談があると呼び出されて行ってみると、それは美幸さんの恋愛についての相談だった。
美幸さんが恋愛に目を向けるようにするにはどうしたら良いかとか、男性を紹介するつもりだという話に私は焦った。
確かにシュウさんもこっちの世界に送りこまれた。
今は、シュウさんの消息は全くわからないけれど、だけど、きっといつかは美幸さんと出会えるはずだと思ってる。
だって、そうじゃなけりゃ、あんな辛い想いをして美幸さんの記憶を忘れたシュウさんが可哀相過ぎるもの。
でも、いつ、どこでどんな風に会えるのかは当然わからないし、それまでに美幸さんが誰か、他の男の人をを好きになったら…
付き合うことや、結婚なんてことになったら、シュウさんと美幸さんの間がまたゴタゴタするかもしれない。
だから、私はなんとか青木さんの計画を阻止しようと考えた。
そして、その成り行きで、私は美幸さんの友達になりたいと申し出た。
すべては、美幸さんのためだった筈なのに、仕事絡みじゃない人からメールをもらうとやはり嬉しくて…
私にも友達がいなかったわけじゃない…
社交的な方じゃないから、そんなにたくさんいたわけじゃないけど、全くいなかったわけじゃない。
だけど、気が付いたら、送られて来るメールやかかってくる電話は、仕事関係の人からだけになっていた。
他愛ない話をする相手も、困ったことを相談する相手も私にはいない。
そのことに気付いたのはいつ頃だっただろう…
だけど、不思議と寂しさにたまらなくなる事もなく、私はその事実を自然と受け入れた。
私みたいに外見も内面もぱっとしないおばさんに、友達なんていないのは当然のことだ…
友達がいなくても、私はこれまで生きて来た。
だから、これからも生きていける。
そう考え、そのことについては触れないようにしてきた。
だけど、美幸さんからもらったメールがこんなに嬉しいなんて…
私はやっぱり自分の気持ちを偽っていたんだと、あらためて気付かされた。