赤い流れ星3
*
「そしたら、俺、シュウさんを呼んできます。」
ゆっくりと食事を済ませ、食後のお茶まで飲ませてもらった所で、慎二さんがそう言って立ち上がられた。
「あ……あの、私……」
「どうしたんじゃ、ひかり?」
「私も今日はこのあたりで……」
「えっ!?もしかして純平さんがいてへんからか?
俺ではたのしない?」
「そ、そうじゃないんだ。
慎二さんは優しいし、こんなおいしいお好み焼きも教えてくれたし……
さっきも言ったけど、うちの兄さん、けっこう怖いんだよ。
今日も野々村さんと会うって言って出て来てるし、あんまり遅くなったりお酒のにおいがつくとまずいから……」
美幸さんの言葉に、ふと時計を見上げると、10時を少し過ぎだ所だった。
こういう所にいる時の時間の流れって、どうしても家にいる時とは違う。
それほど時間が経っていたとは、私も思っていなかった。
「しかし、ひかり……
もう少しくらいは……」
「う…ん、でも、このくらいの時間に帰ってたら、兄さんにも怪しまれないし、そしたら、これからも心配せずに来れるから……」
「そうですね。
それじゃあ、私もひかりさんと一緒に帰ります。」
「えっ!良いよ。
のの…じゃない、美咲さんはまだゆっくりしといてよ。」
ひかりさんはそう言われたけど、ここに来てるのはシュウさんとひかりさんを接近させるためなんだもの。
当のひかりさんが帰られるんじゃ、私がここにいる意味はない。
「……残念じゃが仕方がないのう……
では、今日は早めにお暇することにするか。
ジョー、慎二、今日は楽しかったよ。ありがとうな。」
「えっ!おじいさんまで……そんな……」
「実はな、わしも腹が膨れて眠くなってた所なんじゃ。」
KEN-Gさんはそう言って、ゆっくりとお腹をさすられた。
「ほんま残念やわぁ…
でも、また近々来てな!
ひかりちゃん、カラオケ好きなんやろ?
今度は俺と歌ってや!」
「うん、また来るね。」
「絶対やで!ほな……ゆーびきーりげーんまん♪」
美幸さんは慎二さんに指きりをされて、困ったような……でも楽しそうな顔で微笑まれた。
「そしたら、俺、シュウさんを呼んできます。」
ゆっくりと食事を済ませ、食後のお茶まで飲ませてもらった所で、慎二さんがそう言って立ち上がられた。
「あ……あの、私……」
「どうしたんじゃ、ひかり?」
「私も今日はこのあたりで……」
「えっ!?もしかして純平さんがいてへんからか?
俺ではたのしない?」
「そ、そうじゃないんだ。
慎二さんは優しいし、こんなおいしいお好み焼きも教えてくれたし……
さっきも言ったけど、うちの兄さん、けっこう怖いんだよ。
今日も野々村さんと会うって言って出て来てるし、あんまり遅くなったりお酒のにおいがつくとまずいから……」
美幸さんの言葉に、ふと時計を見上げると、10時を少し過ぎだ所だった。
こういう所にいる時の時間の流れって、どうしても家にいる時とは違う。
それほど時間が経っていたとは、私も思っていなかった。
「しかし、ひかり……
もう少しくらいは……」
「う…ん、でも、このくらいの時間に帰ってたら、兄さんにも怪しまれないし、そしたら、これからも心配せずに来れるから……」
「そうですね。
それじゃあ、私もひかりさんと一緒に帰ります。」
「えっ!良いよ。
のの…じゃない、美咲さんはまだゆっくりしといてよ。」
ひかりさんはそう言われたけど、ここに来てるのはシュウさんとひかりさんを接近させるためなんだもの。
当のひかりさんが帰られるんじゃ、私がここにいる意味はない。
「……残念じゃが仕方がないのう……
では、今日は早めにお暇することにするか。
ジョー、慎二、今日は楽しかったよ。ありがとうな。」
「えっ!おじいさんまで……そんな……」
「実はな、わしも腹が膨れて眠くなってた所なんじゃ。」
KEN-Gさんはそう言って、ゆっくりとお腹をさすられた。
「ほんま残念やわぁ…
でも、また近々来てな!
ひかりちゃん、カラオケ好きなんやろ?
今度は俺と歌ってや!」
「うん、また来るね。」
「絶対やで!ほな……ゆーびきーりげーんまん♪」
美幸さんは慎二さんに指きりをされて、困ったような……でも楽しそうな顔で微笑まれた。