赤い流れ星3
*
「ありがとう、ひかりちゃん!
メール嬉しかったよ!」
私がメールを送ってすぐに電話が鳴って、そこから聞こえて来たのは、純平君の弾むような声だった。
「え…う、ううん。
それより、純平君起きてた?
こんな時間にメールして迷惑じゃなかった?」
「迷惑だなんてとんでもないよ。
そんな事言ったら、昨夜、あんな時間にメールした僕の方がずっと迷惑だよ…本当にごめんね。」
「そ、そんなことないって!
現に私はメールが来ても、全然気付かずぐーすか寝てたんだもん。」
「あ……」
受話器の向こうから、純平君のくすくす笑う声が小さく聞こえて、私はその声になんだか気持ちが和むのを感じた。
「純平君、笑うなんて酷い!」
「え……あ、べ、別にそういうわけじゃないんだ。
あの…だから……」
「あ…?あ、あの純平君…冗談だから……」
「え……?じょ、冗談?
……あぁぁ、びっくりした。」
普段滅多に冗談なんて言わない私がおかしなことを言ったせいか、純平君は本当に焦ってて……
あぁ、なんだろ…この気持ち…
純平君が可愛くて仕方ない……
……そうだ!これが萌えだ!
今まで二次元のキャラにしか感じたことがなかったけど、これがリアル萌えなんだ!
……いや、違う……
(きっとこれが恋心……)
「……ひかりちゃん?
どうかしたの?」
「え…あぁ、どうもしないよ。」
出来るだけ平静を装ってそう言ったけど、顔がものすごく熱い。
きっと、今、私の顔は真っ赤になってると思う。
「実は、昨夜ね…仕事が終わってから、慎二がいろいろ教えてくれたんだ。」
「慎二さんが?」
「うん……僕がいなくて、ひかりちゃんが寂しそうだったとか……
あ、わかってるんだよ。
あいつはすごく気配りが出来る奴だし、優しいから大袈裟に言ってることくらい。
でも……ちょっと嬉しかった。」
「純平君……」
なんだか、ラブラブな恋人同士……いや、これから付き合いが始まる両想いの二人の会話みたいじゃない?
それとも、これも自惚れなのかな?
「ひかりちゃんがこういう格好だったとか、豚モダンを食べてすごく気に入ってたとか、指輪の話とか、いろいろ教えてくれたんだ。」
「そ、そう……」
ぽわぽわした浮かれた気持ちが「指輪」っていう言葉を聞いた途端にちょっぴり冷めた。
だって、頭の中に浮かんで来たのは、きつい目をしたシュウさんの顔なんだもん。
「ありがとう、ひかりちゃん!
メール嬉しかったよ!」
私がメールを送ってすぐに電話が鳴って、そこから聞こえて来たのは、純平君の弾むような声だった。
「え…う、ううん。
それより、純平君起きてた?
こんな時間にメールして迷惑じゃなかった?」
「迷惑だなんてとんでもないよ。
そんな事言ったら、昨夜、あんな時間にメールした僕の方がずっと迷惑だよ…本当にごめんね。」
「そ、そんなことないって!
現に私はメールが来ても、全然気付かずぐーすか寝てたんだもん。」
「あ……」
受話器の向こうから、純平君のくすくす笑う声が小さく聞こえて、私はその声になんだか気持ちが和むのを感じた。
「純平君、笑うなんて酷い!」
「え……あ、べ、別にそういうわけじゃないんだ。
あの…だから……」
「あ…?あ、あの純平君…冗談だから……」
「え……?じょ、冗談?
……あぁぁ、びっくりした。」
普段滅多に冗談なんて言わない私がおかしなことを言ったせいか、純平君は本当に焦ってて……
あぁ、なんだろ…この気持ち…
純平君が可愛くて仕方ない……
……そうだ!これが萌えだ!
今まで二次元のキャラにしか感じたことがなかったけど、これがリアル萌えなんだ!
……いや、違う……
(きっとこれが恋心……)
「……ひかりちゃん?
どうかしたの?」
「え…あぁ、どうもしないよ。」
出来るだけ平静を装ってそう言ったけど、顔がものすごく熱い。
きっと、今、私の顔は真っ赤になってると思う。
「実は、昨夜ね…仕事が終わってから、慎二がいろいろ教えてくれたんだ。」
「慎二さんが?」
「うん……僕がいなくて、ひかりちゃんが寂しそうだったとか……
あ、わかってるんだよ。
あいつはすごく気配りが出来る奴だし、優しいから大袈裟に言ってることくらい。
でも……ちょっと嬉しかった。」
「純平君……」
なんだか、ラブラブな恋人同士……いや、これから付き合いが始まる両想いの二人の会話みたいじゃない?
それとも、これも自惚れなのかな?
「ひかりちゃんがこういう格好だったとか、豚モダンを食べてすごく気に入ってたとか、指輪の話とか、いろいろ教えてくれたんだ。」
「そ、そう……」
ぽわぽわした浮かれた気持ちが「指輪」っていう言葉を聞いた途端にちょっぴり冷めた。
だって、頭の中に浮かんで来たのは、きつい目をしたシュウさんの顔なんだもん。