赤い流れ星3
*
「そ、そんな……」
「そんなやないで。
純平さん、えらい落ちこんどったで。」
「だ、だって……私、そんなつもりは……」
「そんなこと、俺かてようわかってる。
そやかて、それを俺が弁解してもあかんねん。
ひかりちゃんの口から、はっきりゆーたげて。
とにかく早くやで!今すぐや!
ほな、よろしゅうに!」
「あ…慎二さん!」
言いたいことだけ言って、慎二さんからの電話はすでに切れていた。
慎二さんはあんな風に言ってたけど……でも、そんな……
もし、慎二さんの勘違いだったら、はずかしい……
(でも、本当だったら……)
迷いはあった。
だけど……
私は、純平君に電話をかけた。
呼び出し音が鳴った途端、切ってしまいたくなったけど、勇気を振り絞ってその想いを振り払った。
「……はい。」
聞こえて来たのは、さっきとはまるで別人みたいに沈んだ声。
「あ、純平君…?」
「うん。」
「……あの……さっき、慎二さんから電話もらったんだけど……」
純平君はそれに対して、なにも答えない。
「あの…さっき、慎二さんのこと、明るいとか楽しいとか優しいとか言ったのは、それはただの印象で……あの……だから、好きとか気に入ったとかって意味じゃないから……」
「いいよ、そんな無理しなくても……」
「無理じゃないよ!
だって、私が好きなのは純平君だもん!」
「え……」
「あ……」
わ、私ったら、な、なんてことを……
「ひかりちゃん……今、なんて言ったの?」
「え……だ、だから……その……」
ど、どうしよう……
私ったら、突然告白してしまってる……
「ひかりちゃん…お願いだから、もう一度はっきり言って……」
「え……っと……」
純平君…どうしてそんなことを言うの?
(も、もしかして……)
「わ、私……じゅ、純平君のことが…す、好きだから…!」
言ってしまった。
なりゆきとはいえ、私は、本心をはっきりとぶちまけてしまった。
生まれて初めての告白にしては、ムードもなにもないこんな状況で……
「ひかりちゃん……それ……本当!?」
「本当よ!」
「ありがとう!ひかりちゃん!
僕も…僕も、前からひかりちゃんのことが大好きなんだ!」
「そ、そんな……」
「そんなやないで。
純平さん、えらい落ちこんどったで。」
「だ、だって……私、そんなつもりは……」
「そんなこと、俺かてようわかってる。
そやかて、それを俺が弁解してもあかんねん。
ひかりちゃんの口から、はっきりゆーたげて。
とにかく早くやで!今すぐや!
ほな、よろしゅうに!」
「あ…慎二さん!」
言いたいことだけ言って、慎二さんからの電話はすでに切れていた。
慎二さんはあんな風に言ってたけど……でも、そんな……
もし、慎二さんの勘違いだったら、はずかしい……
(でも、本当だったら……)
迷いはあった。
だけど……
私は、純平君に電話をかけた。
呼び出し音が鳴った途端、切ってしまいたくなったけど、勇気を振り絞ってその想いを振り払った。
「……はい。」
聞こえて来たのは、さっきとはまるで別人みたいに沈んだ声。
「あ、純平君…?」
「うん。」
「……あの……さっき、慎二さんから電話もらったんだけど……」
純平君はそれに対して、なにも答えない。
「あの…さっき、慎二さんのこと、明るいとか楽しいとか優しいとか言ったのは、それはただの印象で……あの……だから、好きとか気に入ったとかって意味じゃないから……」
「いいよ、そんな無理しなくても……」
「無理じゃないよ!
だって、私が好きなのは純平君だもん!」
「え……」
「あ……」
わ、私ったら、な、なんてことを……
「ひかりちゃん……今、なんて言ったの?」
「え……だ、だから……その……」
ど、どうしよう……
私ったら、突然告白してしまってる……
「ひかりちゃん…お願いだから、もう一度はっきり言って……」
「え……っと……」
純平君…どうしてそんなことを言うの?
(も、もしかして……)
「わ、私……じゅ、純平君のことが…す、好きだから…!」
言ってしまった。
なりゆきとはいえ、私は、本心をはっきりとぶちまけてしまった。
生まれて初めての告白にしては、ムードもなにもないこんな状況で……
「ひかりちゃん……それ……本当!?」
「本当よ!」
「ありがとう!ひかりちゃん!
僕も…僕も、前からひかりちゃんのことが大好きなんだ!」