赤い流れ星3
*
「わぁ、おいしそう!」
運ばれて来た料理に、美幸さんはまた嬉しそうな顔をされた。
今日の美幸さんはとにかく機嫌が良い。
良過ぎるくらいだ。
その原因が話されるのを、私はじっと待っていた。
「……えっと……
相談のことなんだけど……」
美幸さんがようやく話を切り出されたのは、食事をすませ、デザートを待つ間のことだった。
その様子は深刻な相談事といった感じではなく、なんだか妙にもじもじとされていた。
「どうしたんですか?」
「あ……あのね……」
俯く美幸さんの顔はすでにかなり赤くなっている。
(……まさか!)
その時、頭に浮かんだのはシュウさんのこと。
もしかしたら、恋愛相談じゃないのかしら?と、本能的に感じた。
「……美幸さん、もしかして……恋愛についてのことですか?」
「えっ!?ど、どうしてわかったの?」
「ほ、本当に!?」
「う、うん……実はね……
私……今日、純平君に告白したんだ。」
「えっ!?」
美幸さんが告白されたということにもすごく驚いたけど、その相手が純平さんだなんて、そんな……
「それでね……
純平君も私のこと…好きだって言ってくれたんだ。
つまり……両想いってことで……
なんだか、今でも信じられないくらいなんだ。」
「え……そ…そうなんですか……」
信じられないのはこっちの方だった。
だって、美幸さんが男性に告白されたことも驚きだし、それが純平さんだってこともショックだったのに、それらのことをまだ受け止められていないうちに、純平さんも美幸さんのことを好きだとおっしゃったなんて……
KEN-Gさんが純平さんをはずして慎二さんに替えてもらったのは、まるで効果がなかった……いえ、逆効果だったってこと……?
(ど、どうしよう……?)
「……野々村さん……喜んでくれないの?」
「え…?あ…あぁ、すみません!
と、突然のことで、ちょっと、び、びっくりしすぎて……」
私がそういうと、美幸さんはくすくすと笑われて……
「……そうだよね。
自分でもなんだか夢を見てるみたいだもん。
初恋は実らないとかよくいうのに、初めての告白でいきなり両想いなんてさ……」
その時のこの上なく幸せそうな美幸さんの笑顔に、私はますます困惑した。
「わぁ、おいしそう!」
運ばれて来た料理に、美幸さんはまた嬉しそうな顔をされた。
今日の美幸さんはとにかく機嫌が良い。
良過ぎるくらいだ。
その原因が話されるのを、私はじっと待っていた。
「……えっと……
相談のことなんだけど……」
美幸さんがようやく話を切り出されたのは、食事をすませ、デザートを待つ間のことだった。
その様子は深刻な相談事といった感じではなく、なんだか妙にもじもじとされていた。
「どうしたんですか?」
「あ……あのね……」
俯く美幸さんの顔はすでにかなり赤くなっている。
(……まさか!)
その時、頭に浮かんだのはシュウさんのこと。
もしかしたら、恋愛相談じゃないのかしら?と、本能的に感じた。
「……美幸さん、もしかして……恋愛についてのことですか?」
「えっ!?ど、どうしてわかったの?」
「ほ、本当に!?」
「う、うん……実はね……
私……今日、純平君に告白したんだ。」
「えっ!?」
美幸さんが告白されたということにもすごく驚いたけど、その相手が純平さんだなんて、そんな……
「それでね……
純平君も私のこと…好きだって言ってくれたんだ。
つまり……両想いってことで……
なんだか、今でも信じられないくらいなんだ。」
「え……そ…そうなんですか……」
信じられないのはこっちの方だった。
だって、美幸さんが男性に告白されたことも驚きだし、それが純平さんだってこともショックだったのに、それらのことをまだ受け止められていないうちに、純平さんも美幸さんのことを好きだとおっしゃったなんて……
KEN-Gさんが純平さんをはずして慎二さんに替えてもらったのは、まるで効果がなかった……いえ、逆効果だったってこと……?
(ど、どうしよう……?)
「……野々村さん……喜んでくれないの?」
「え…?あ…あぁ、すみません!
と、突然のことで、ちょっと、び、びっくりしすぎて……」
私がそういうと、美幸さんはくすくすと笑われて……
「……そうだよね。
自分でもなんだか夢を見てるみたいだもん。
初恋は実らないとかよくいうのに、初めての告白でいきなり両想いなんてさ……」
その時のこの上なく幸せそうな美幸さんの笑顔に、私はますます困惑した。