赤い流れ星3
*
(……だめ、やっぱり美幸さんを裏切るようなことは出来ないわ。)
私は手に持った電話を元に戻した。
今日のことをKEN-Gさんに相談したいと思う気持ちは強いけど、美幸さんは私を信頼して話して下さったんだもの……やっぱり話すわけにはいかないわ。
そう思う反面、不安も大きかった。
私がこのまま黙っているうちに、美幸さんと純平さんの仲が発展して……
そして、結婚なんてことになってしまったら……
そんなことを考えると、またKEN-Gさんに電話したくなってしまう。
(……考え過ぎだわ。
美幸さんもおっしゃってたけど、今の所、純平さんは新人さんのサポートでお忙しくて、お店に遊びに行っても会うことさえ出来ないんだもの。
メールや電話もそんなにしょっちゅうは出来ないだろうし……そんなに急に二人が接近されることなんてないわ。)
しばらくは状況を見守るしかなさそうだ。
その間に、シュウさんと仲良くなれるきっかけがあれば良いのだけど……
それにはやはり積極的にお店に行く事かしら?
そうだ、そのことをKEN-Gさんにご相談してみよう!
私は電話を再び手にした。
*
「そうじゃのう……
それじゃあ、何か理由でもつけてパーティでも開くか。」
「パ、パーティですか?」
「そうじゃ。
店に行ったんでは、シュウもどうしてもわしらのことを客という目で見るじゃろうし、ひかりもいつも時間を気にして早く戻らねばならん。
パーティならその点、昼間からでも開けるし、仲間内の集まりとなると親密感も強くなるじゃろうし……」
「KEN-Gさんのお誕生日はいつですか?」
「誕生日はまだ先じゃ。
それに、誕生日のパーティとなれば和彦さんやアッシュ達を誘わんのもおかしいじゃろう?」
「あ…それもそうですね。」
パーティを開くというのは確かに良い案だと思ったけれど、パーティを開く理由が決まらないまま、その日の電話は終わってしまった。
(……だめ、やっぱり美幸さんを裏切るようなことは出来ないわ。)
私は手に持った電話を元に戻した。
今日のことをKEN-Gさんに相談したいと思う気持ちは強いけど、美幸さんは私を信頼して話して下さったんだもの……やっぱり話すわけにはいかないわ。
そう思う反面、不安も大きかった。
私がこのまま黙っているうちに、美幸さんと純平さんの仲が発展して……
そして、結婚なんてことになってしまったら……
そんなことを考えると、またKEN-Gさんに電話したくなってしまう。
(……考え過ぎだわ。
美幸さんもおっしゃってたけど、今の所、純平さんは新人さんのサポートでお忙しくて、お店に遊びに行っても会うことさえ出来ないんだもの。
メールや電話もそんなにしょっちゅうは出来ないだろうし……そんなに急に二人が接近されることなんてないわ。)
しばらくは状況を見守るしかなさそうだ。
その間に、シュウさんと仲良くなれるきっかけがあれば良いのだけど……
それにはやはり積極的にお店に行く事かしら?
そうだ、そのことをKEN-Gさんにご相談してみよう!
私は電話を再び手にした。
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「そうじゃのう……
それじゃあ、何か理由でもつけてパーティでも開くか。」
「パ、パーティですか?」
「そうじゃ。
店に行ったんでは、シュウもどうしてもわしらのことを客という目で見るじゃろうし、ひかりもいつも時間を気にして早く戻らねばならん。
パーティならその点、昼間からでも開けるし、仲間内の集まりとなると親密感も強くなるじゃろうし……」
「KEN-Gさんのお誕生日はいつですか?」
「誕生日はまだ先じゃ。
それに、誕生日のパーティとなれば和彦さんやアッシュ達を誘わんのもおかしいじゃろう?」
「あ…それもそうですね。」
パーティを開くというのは確かに良い案だと思ったけれど、パーティを開く理由が決まらないまま、その日の電話は終わってしまった。