赤い流れ星3
*
(……今度聞いてみようかな?)
いろんなことを話しているうちに、その人の性格だったり好きなものはだんだんわかってくる。
名前だとか出身地だとか、生年月日なんて、そうやって少しずつ知ったことに比べたら、あんまり意味のないことのようにも思えるけど、それでもやっぱり知りたい。
知ってどうなるってわけじゃないけど……好きな人のことって、とにかくなんでも知りたくなるもんなんだと思う。
私が今までに必死で覚えたのは、ほとんどがアニメのキャラのことだった。
しかも、人間でもないキャラ……
誕生日から好きな食べ物、そのキャラが言ったセリフなんかをよく覚えたなぁ……
そういうキャラのことは調べればなんでもわかるけど、今度は相手が生身の人間…しかも、芸能人とかじゃないから調べることは難しい。
なんでも直接純平君に聞かないといけない。
それがちょっと気恥ずかしい……
(アニメのキャラとはずいぶん違うよね……)
それにしても、どうしてさっき純平君は私の年を聞かなかったんだろう?
やっぱり、気になる……
あ……それだけじゃない。
考えてみれば、純平君は、今まで私のデータを何も聞いてないんじゃ……
そんなことに気付いてしまうと、ますます寂しい気持ちが募ってきた。
興味ないのかな……私のことなんて、それほど知りたくもないのかな……
「わっ……」
落ちこみモードの私を、陽気なアニメソングが驚かす。
スマホに表示されてるのは見知らぬ電話番号……
いやだな……
でも、知ってる人かもしれないから……
「はい。」
「……ひかり………ちゃん?」
「え…?あ、は、はい、そうです。」
「もしかして寝てた?」
「いえ……」
この響きのある低い声は…まさかまさか……シュウさん……!?
「……シュウさんですか?」
「なんだ、俺の番号、登録してないのか?」
「だって、あれはシュウさんが……!」
「あ……」
シュウさんが意外なことを言うから、私もつい感情的になってしまったんだ。
全く、酷いよ……シュウさん、この前のことすっかり忘れてる…?
「良かったら、登録しといてくれ。
この先も、もしかしたらなにか連絡することがあるかもしれないし。」
あ~あ…また勝手なこと言ってるよ。
しかも、一言も謝らないあたりが可愛くない!
(……今度聞いてみようかな?)
いろんなことを話しているうちに、その人の性格だったり好きなものはだんだんわかってくる。
名前だとか出身地だとか、生年月日なんて、そうやって少しずつ知ったことに比べたら、あんまり意味のないことのようにも思えるけど、それでもやっぱり知りたい。
知ってどうなるってわけじゃないけど……好きな人のことって、とにかくなんでも知りたくなるもんなんだと思う。
私が今までに必死で覚えたのは、ほとんどがアニメのキャラのことだった。
しかも、人間でもないキャラ……
誕生日から好きな食べ物、そのキャラが言ったセリフなんかをよく覚えたなぁ……
そういうキャラのことは調べればなんでもわかるけど、今度は相手が生身の人間…しかも、芸能人とかじゃないから調べることは難しい。
なんでも直接純平君に聞かないといけない。
それがちょっと気恥ずかしい……
(アニメのキャラとはずいぶん違うよね……)
それにしても、どうしてさっき純平君は私の年を聞かなかったんだろう?
やっぱり、気になる……
あ……それだけじゃない。
考えてみれば、純平君は、今まで私のデータを何も聞いてないんじゃ……
そんなことに気付いてしまうと、ますます寂しい気持ちが募ってきた。
興味ないのかな……私のことなんて、それほど知りたくもないのかな……
「わっ……」
落ちこみモードの私を、陽気なアニメソングが驚かす。
スマホに表示されてるのは見知らぬ電話番号……
いやだな……
でも、知ってる人かもしれないから……
「はい。」
「……ひかり………ちゃん?」
「え…?あ、は、はい、そうです。」
「もしかして寝てた?」
「いえ……」
この響きのある低い声は…まさかまさか……シュウさん……!?
「……シュウさんですか?」
「なんだ、俺の番号、登録してないのか?」
「だって、あれはシュウさんが……!」
「あ……」
シュウさんが意外なことを言うから、私もつい感情的になってしまったんだ。
全く、酷いよ……シュウさん、この前のことすっかり忘れてる…?
「良かったら、登録しといてくれ。
この先も、もしかしたらなにか連絡することがあるかもしれないし。」
あ~あ…また勝手なこと言ってるよ。
しかも、一言も謝らないあたりが可愛くない!