赤い流れ星3
そりゃあシュウさんは確かに格好良いけど……
でも、自分でもそのことをわかってるせいなのか、勝手が過ぎるよね。
なにかと偉そうだし、意味不明な所はあるし、それに……
(それに……?)
シュウさんのいやな所は不思議とそれ以上思いつかなかった。
考えてみれば、悪い所は、シュウさんより私の方が明らかにいっぱいある。
そんな私が、なにか言えるような立場じゃないよね。
(だけど……)
私は、人差し指でスマホの画面をなぞる。
辿り着いたのは、保護までして残してる一通のメール……
『なにもおまえが謝ることなんてないだろ。
間違えて名刺を渡したのは俺の方なんだから。
名刺はともかく、メールは好きな時に送ってくれて良い。
まぁ、俺に用事なんてないかもしれないけどな。』
いやみな内容……
しかも、「おまえ」呼ばわり。
まぁ、普段から兄さんにはそう言われてるから、実はそれにはそれほど堪えなかったんだけど、それにしても失礼だよね。
そもそも、この前に、名刺を捨てろだのなんだの言って……
それなのに、メールは好きな時に送って良いなんて、どう考えても意味わからないんですけど!
「あ……」
あらためてシュウさんからのメールに憤っていたら、突然のメール着信。
しかも、差し出し人は……
「なんで!?」
登録はしてないけど見覚えのあるアドレス……それはシュウさんのものだった。
『さっき言い忘れたけど、ケーキ屋には慎二は来ない。
その後の昼食から合流するってことも伝えといてくれ。』
はいはい、わかりましたよ。
そういえば、慎二さん…甘い物は苦手だって言ってたもんね。
(……ん?)
私はそこで小さな疑問にぶち当たった。
どうして、シュウさんが私のアドレスを知ってるか…だ。
さっき、シュウさんは携帯の番号はおじいさんから聞いたって言ってたけど、その時にアドレスも言った?
……言わないよね。
だって、おじいさんは忙しくて話も出来ないくらいだったんだから。
だから、私の電話番号だけ言ったはず……
じゃあ、なんで……
あ、そういえば、前にシュウさんにメールしたことはある。
送ってもらったお礼と……名刺はもう捨てた、もう連絡しないってやつ……
思い出すだけで、なんだかとても気分が悪い。
でも、あれはもうずいぶん前のことだし、シュウさんにはメールもきっとたくさん来てるだろうからそんなのもうとっくに消えてるよね。
じゃあ、どうして?
あ……もしかして、純平君?
純平君が教えたのかな?
私は早速そのことを純平君に訊ねるために、文字を打ちこもうとしてその手を止めた。
でも、自分でもそのことをわかってるせいなのか、勝手が過ぎるよね。
なにかと偉そうだし、意味不明な所はあるし、それに……
(それに……?)
シュウさんのいやな所は不思議とそれ以上思いつかなかった。
考えてみれば、悪い所は、シュウさんより私の方が明らかにいっぱいある。
そんな私が、なにか言えるような立場じゃないよね。
(だけど……)
私は、人差し指でスマホの画面をなぞる。
辿り着いたのは、保護までして残してる一通のメール……
『なにもおまえが謝ることなんてないだろ。
間違えて名刺を渡したのは俺の方なんだから。
名刺はともかく、メールは好きな時に送ってくれて良い。
まぁ、俺に用事なんてないかもしれないけどな。』
いやみな内容……
しかも、「おまえ」呼ばわり。
まぁ、普段から兄さんにはそう言われてるから、実はそれにはそれほど堪えなかったんだけど、それにしても失礼だよね。
そもそも、この前に、名刺を捨てろだのなんだの言って……
それなのに、メールは好きな時に送って良いなんて、どう考えても意味わからないんですけど!
「あ……」
あらためてシュウさんからのメールに憤っていたら、突然のメール着信。
しかも、差し出し人は……
「なんで!?」
登録はしてないけど見覚えのあるアドレス……それはシュウさんのものだった。
『さっき言い忘れたけど、ケーキ屋には慎二は来ない。
その後の昼食から合流するってことも伝えといてくれ。』
はいはい、わかりましたよ。
そういえば、慎二さん…甘い物は苦手だって言ってたもんね。
(……ん?)
私はそこで小さな疑問にぶち当たった。
どうして、シュウさんが私のアドレスを知ってるか…だ。
さっき、シュウさんは携帯の番号はおじいさんから聞いたって言ってたけど、その時にアドレスも言った?
……言わないよね。
だって、おじいさんは忙しくて話も出来ないくらいだったんだから。
だから、私の電話番号だけ言ったはず……
じゃあ、なんで……
あ、そういえば、前にシュウさんにメールしたことはある。
送ってもらったお礼と……名刺はもう捨てた、もう連絡しないってやつ……
思い出すだけで、なんだかとても気分が悪い。
でも、あれはもうずいぶん前のことだし、シュウさんにはメールもきっとたくさん来てるだろうからそんなのもうとっくに消えてるよね。
じゃあ、どうして?
あ……もしかして、純平君?
純平君が教えたのかな?
私は早速そのことを純平君に訊ねるために、文字を打ちこもうとしてその手を止めた。