赤い流れ星3
それから、なぜだか私まで夕食にお邪魔することになって…

いつもと同じといえば同じなんだけど、やっぱりどこかぎこちない雰囲気だった。



「あ、野々村さん…近々、イギリスからボク達の友達が来るんだ。
その時はパーティを開くから、野々村さんも来てよね。」

「え?わ、私なんかがお邪魔して良いんですか?」

「もちろんだよ。
気楽に遊びに来てね。
KEN-Gやタカミ―も呼ぶつもりなんだ。」

「そ、そうなんですか。」

青木さんは、普段からあまりおしゃべりってわけじゃないけど、いつもにも増して口数が少ない。
ただ黙々と料理を口に運ばれていた。



それにしても、どうして今日のことがバレたんだろう?
確か、今日は青木さんとマイケルさんは掃除をされてて、アッシュさんが洗剤を買いに出られたって話だったけど…
それじゃあ、アッシュさんが?
でも、アッシュさんがそんなことをわざわざ青木さんに告げ口なんかされるだろうか?


でも、私達がホストクラブに何度も行ってることがバレずに良かった。
そんなことがバレたらどんなことになるか…
当然といえば当然だけど、青木さんはそういう人達とひかりさんが会うことをいやがってらっしゃる。
それでなくとも、ひかりさんは純平さんに気持ちが傾かれてるわけだし…



(シュウさんとひかりさんの恋は前途多難だわ…)

私は思わず大きなため息を吐いていた。
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