赤い流れ星３

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「あぁ、本当に楽しかったなぁ。」

「しかも、料理もおいしかったね。
ねぇ、カズ…今度あの店に行ってみようよ。」

「そうだな。」

「KEN-G、今日は本当にありがとう！
また一緒に行こうよ！」

「あぁ、そうじゃな。」



結局、閉店時間まで飲んで、歌って、騒いで…
本当に楽しい時間を過ごした。
ジョーと慎二というホストも、なかなか気さくで楽しい奴らだった。



酒が入っていたせいか、それとも、この前のことがあったせいか、大河内さんとも割と打ち解けて話すことが出来た。
もうおかしなジェラシーのようなものはあまり感じない。
いや、なぜ、あんなにこだわっていたのかと、今になれば奇妙に感じられる程だった。



俺達は、大河内さんの車で家まで送ってもらった。
店の支払いも大河内さん持ちだ。
今までの俺なら、意地になって払っていただろうが、ネイサンの歓迎だからと言われて、俺は素直にその言葉に従った。



「あぁ、今日が休みで良かったよ。」

「何だよ、まだ若いくせに、このくらいで堪えるのか？」

「そりゃあそうだよ。
連チャンで飲んで騒げば、そりゃあ疲れるよ。」

確かに俺も疲れてるはずだけど、なぜだかあまり疲れを感じなかった。
それは、ショックが大きすぎたことと、シュウに会えたせいなのかもしれない。
精神的な作用というのは本当に大きなものだ。



「……俺も今日はゆっくりするよ。」

「そうそう、カズは一番堪えてるはずだからね。」

「悪かったな、年寄りで。」