赤い流れ星3
*
「ごめんなさい!」
「本当におまえってやつは…」
「まぁまぁ和彦さん、そう怒らんでも良かろう…」
時は流れ、シュウの店でのパーティの日となった。
出掛けに、美幸がコーヒーをこぼし、その着替えに手間取って、約束の時間に少し遅れてしまった。
店に着くと、皆が立ち上がり、今にも乾杯が始まるところだった。
常連だけだという話だったが、思ったよりも大勢の客が来ていて、前の方は見えない。
俺達は、一番後ろでなんとか乾杯をすることが出来た。
「もう席はいっぱいのようじゃな。
あそこしか空いとらんようじゃ。」
「おまえがぐずぐずするからだぞ。」
「ごめんなさい…」
俺達は、すみっこのテーブルに座った。
まぁ、じきにシュウが俺達のことをみつけてくれるだろう。
それまで俺達は隅っこの席で、寛いでいることにした。
「どんな人じゃろうなぁ…シュウのお師匠さんっていうのは…」
「まぁ、そのうち会えるでしょう。」
俺達は、酒を飲みながら他愛ない話をしていた。
その時、聞きなれた声が俺の名を呼んだ。
「カズ!こんなところにいたのか!」
それはシュウの声だった。
「あぁ、今日はちょっと来るのが遅れてな…」
歩み寄って来るシュウの後ろに、中年の男性がいた。
仕立ての良いスーツをセンス良く着こなしている。
きっと、彼がシュウの師匠のカズさんなんだろう。
「カズ…来てくれてありがとう。紹介するよ。
俺の師匠のカズさんだ。」
「初めまして。青木和彦といいます。
シュウにはいつも世話に…」
俺が片手を差し出し自己紹介を始めているというのに、その男性は俺を見て放心したように立ち尽くしていた。
「シュウ…VIPルームに…」
「え?」
「頼むよ。この人と話がしたい。」
男性は、シュウに小声で囁いた。
そして、俺はわけもわからないまま、いつものVIPルームに連れて行かれた。
「ごめんなさい!」
「本当におまえってやつは…」
「まぁまぁ和彦さん、そう怒らんでも良かろう…」
時は流れ、シュウの店でのパーティの日となった。
出掛けに、美幸がコーヒーをこぼし、その着替えに手間取って、約束の時間に少し遅れてしまった。
店に着くと、皆が立ち上がり、今にも乾杯が始まるところだった。
常連だけだという話だったが、思ったよりも大勢の客が来ていて、前の方は見えない。
俺達は、一番後ろでなんとか乾杯をすることが出来た。
「もう席はいっぱいのようじゃな。
あそこしか空いとらんようじゃ。」
「おまえがぐずぐずするからだぞ。」
「ごめんなさい…」
俺達は、すみっこのテーブルに座った。
まぁ、じきにシュウが俺達のことをみつけてくれるだろう。
それまで俺達は隅っこの席で、寛いでいることにした。
「どんな人じゃろうなぁ…シュウのお師匠さんっていうのは…」
「まぁ、そのうち会えるでしょう。」
俺達は、酒を飲みながら他愛ない話をしていた。
その時、聞きなれた声が俺の名を呼んだ。
「カズ!こんなところにいたのか!」
それはシュウの声だった。
「あぁ、今日はちょっと来るのが遅れてな…」
歩み寄って来るシュウの後ろに、中年の男性がいた。
仕立ての良いスーツをセンス良く着こなしている。
きっと、彼がシュウの師匠のカズさんなんだろう。
「カズ…来てくれてありがとう。紹介するよ。
俺の師匠のカズさんだ。」
「初めまして。青木和彦といいます。
シュウにはいつも世話に…」
俺が片手を差し出し自己紹介を始めているというのに、その男性は俺を見て放心したように立ち尽くしていた。
「シュウ…VIPルームに…」
「え?」
「頼むよ。この人と話がしたい。」
男性は、シュウに小声で囁いた。
そして、俺はわけもわからないまま、いつものVIPルームに連れて行かれた。