赤い流れ星3
*
「そんなことなら全然OKだよ。」
「え、ほ、本当ですか!?」
普段はタメ口なのに、二人っきりになると緊張してつい敬語になってしまう。
私は、夕食後、兄さんが部屋に戻ったのを確認してからアッシュさんにさっきの思いつきを相談した。
アッシュさんに野々村さんに似合う服を選んでもらうっていう思いつき。
アッシュさんからきっと素敵に変身させてくれる筈だもの。
「もちろんだよ。
美幸ちゃんがおしゃれに目覚めてくれたなんて、僕、すごく嬉しいし、いくらでも協力するよ。」
「い、いえ、私じゃ…」
言いかけて私はふと口をつぐんだ。
そうだ…この際だ!私も選んでもらおう。
今、どんなものが流行ってるのか、私にはどんなものが似合うのかも全然わからないけど、アッシュさんに選んでもらったら、私もそれなりに可愛くなれるかもしれないもん…
それに、考えてみれば、アッシュさんに野々村さんの服を選んでもらうっていうのはとても不自然だけど、私がアッシュさんに服を選んでもらうことにして、でも、一人じゃ恥ずかしいから野々村さんも一緒に選んでもらおうよっていうことにすれば、なんだか自然じゃない?
「美幸ちゃん……どうかした?」
「あ、あの……ついでに、野々村さんのも選んでもらえますか?」
「野々村さんの?うん、いいよ。
美幸ちゃん、最近、野々村さんと仲良くしてるんだね?」
「え…えぇ、まぁ……」
このことは兄さんには絶対に言わないようにとアッシュさんに念を押して、一応、土曜日に買い物につきあってもらう約束を取りつけた。
『野々村さん、突然ですが、土曜日、買い物につきあってもらえませんか?』
すぐに返って来た返信はもちろんOK。
あぁ、なんだかすごくわくわくしてきた!
アッシュさんのセンスで野々村さんはどんどん綺麗になって…
そして、おじいさんはそんな野々村さんにだんだんひかれてきて…
二人の顔を思い浮かべてみると……やっぱり、ラブラブなカップルという感じではないけど、穏やかで良い関係は築けそうな気はする。
うん、私がどう思うかなんて関係ないんだ。
野々村さんが幸せならそれで良い!
「そんなことなら全然OKだよ。」
「え、ほ、本当ですか!?」
普段はタメ口なのに、二人っきりになると緊張してつい敬語になってしまう。
私は、夕食後、兄さんが部屋に戻ったのを確認してからアッシュさんにさっきの思いつきを相談した。
アッシュさんに野々村さんに似合う服を選んでもらうっていう思いつき。
アッシュさんからきっと素敵に変身させてくれる筈だもの。
「もちろんだよ。
美幸ちゃんがおしゃれに目覚めてくれたなんて、僕、すごく嬉しいし、いくらでも協力するよ。」
「い、いえ、私じゃ…」
言いかけて私はふと口をつぐんだ。
そうだ…この際だ!私も選んでもらおう。
今、どんなものが流行ってるのか、私にはどんなものが似合うのかも全然わからないけど、アッシュさんに選んでもらったら、私もそれなりに可愛くなれるかもしれないもん…
それに、考えてみれば、アッシュさんに野々村さんの服を選んでもらうっていうのはとても不自然だけど、私がアッシュさんに服を選んでもらうことにして、でも、一人じゃ恥ずかしいから野々村さんも一緒に選んでもらおうよっていうことにすれば、なんだか自然じゃない?
「美幸ちゃん……どうかした?」
「あ、あの……ついでに、野々村さんのも選んでもらえますか?」
「野々村さんの?うん、いいよ。
美幸ちゃん、最近、野々村さんと仲良くしてるんだね?」
「え…えぇ、まぁ……」
このことは兄さんには絶対に言わないようにとアッシュさんに念を押して、一応、土曜日に買い物につきあってもらう約束を取りつけた。
『野々村さん、突然ですが、土曜日、買い物につきあってもらえませんか?』
すぐに返って来た返信はもちろんOK。
あぁ、なんだかすごくわくわくしてきた!
アッシュさんのセンスで野々村さんはどんどん綺麗になって…
そして、おじいさんはそんな野々村さんにだんだんひかれてきて…
二人の顔を思い浮かべてみると……やっぱり、ラブラブなカップルという感じではないけど、穏やかで良い関係は築けそうな気はする。
うん、私がどう思うかなんて関係ないんだ。
野々村さんが幸せならそれで良い!