赤い流れ星3
「僕、元々、アニメオタクだって言ったよね?
その頃は、たまにバイトをしたりするくらいで、ニート状態だったんだ。」
「あ、私も前はそうだった…」
「そうなんだ?
僕の家は小さな工場をやっててね…
ある時、誰かに騙されたかなにかで、工場がつぶれるかもしれないってことになったんだ。
それからは母さんもパートに出て、弟もまだ中学生だったのに新聞配達のバイトを始めた。
でも、そんなもんではどうにもならないくらい、切羽詰まってたんだ。
僕もなんとかしようと思ったけど、バイトをみつけてもついついいやになってすぐにやめてしまって…続けようと頭では思うのに、続かないんだよね。
ある時…なんか、そんな自分がすっかりいやになってしまったんだ。」
そう話して、純平君はうなだれた。
やっぱり聞くんじゃなかった…そう思ったけど、今更やめるわけにはいかない。
「僕、どうにかなってたんだ。
それで、気付いたら歩道橋から飛び降りようとしてて…」
「えっ!!」
「その時、助けてくれたのがシュウさんだった…」
「えっ?シュウさんが?」
「そうなんだ。
シュウさんは僕を叱りつけて、家に連れ帰った。
僕はおかしくなってたから、暴れたりシュウさんにいろいろ悪態を吐いたりしたけど、シュウさんは少しもひるまなくてね。
それで、事情を話したら、店で働くように言われた。
普通のバイトよりずっと稼げるからって。
僕、その日からシュウさんの家に住み込んで、働いた。
もちろん、その時はまだホストなんて無理も無理だった。
太ってたし、話も下手だったし、なにもわからなかったからね。
シュウさんの家のこととかお世話や雑用をやらせてもらってたんだ。」
純平君にそんなことがあったなんて、少しも知らなかった。
なんだかショックだったけど、自分から聞いてしまったことだもの。
最後まで聞かなきゃ…
その頃は、たまにバイトをしたりするくらいで、ニート状態だったんだ。」
「あ、私も前はそうだった…」
「そうなんだ?
僕の家は小さな工場をやっててね…
ある時、誰かに騙されたかなにかで、工場がつぶれるかもしれないってことになったんだ。
それからは母さんもパートに出て、弟もまだ中学生だったのに新聞配達のバイトを始めた。
でも、そんなもんではどうにもならないくらい、切羽詰まってたんだ。
僕もなんとかしようと思ったけど、バイトをみつけてもついついいやになってすぐにやめてしまって…続けようと頭では思うのに、続かないんだよね。
ある時…なんか、そんな自分がすっかりいやになってしまったんだ。」
そう話して、純平君はうなだれた。
やっぱり聞くんじゃなかった…そう思ったけど、今更やめるわけにはいかない。
「僕、どうにかなってたんだ。
それで、気付いたら歩道橋から飛び降りようとしてて…」
「えっ!!」
「その時、助けてくれたのがシュウさんだった…」
「えっ?シュウさんが?」
「そうなんだ。
シュウさんは僕を叱りつけて、家に連れ帰った。
僕はおかしくなってたから、暴れたりシュウさんにいろいろ悪態を吐いたりしたけど、シュウさんは少しもひるまなくてね。
それで、事情を話したら、店で働くように言われた。
普通のバイトよりずっと稼げるからって。
僕、その日からシュウさんの家に住み込んで、働いた。
もちろん、その時はまだホストなんて無理も無理だった。
太ってたし、話も下手だったし、なにもわからなかったからね。
シュウさんの家のこととかお世話や雑用をやらせてもらってたんだ。」
純平君にそんなことがあったなんて、少しも知らなかった。
なんだかショックだったけど、自分から聞いてしまったことだもの。
最後まで聞かなきゃ…