赤い流れ星3
side 美幸
*
「美幸ちゃん、見て!見て!」
「うわぁ!ロナタンのフィギュアだぁ!すごーーーい!」
あの日以来、私達は何度かデートを重ねた。
アニメの映画を見に行ったり、カラオケに行ったり…
今日は、ちょっと遠出してショッピングというか、私達の好きなものを見て歩いてる。
「あ、これ、良いなぁ…」
純平君が手に取ったのは、私も大好きなキャラクターのTシャツ。
小さなキャラが胸のところにワンポイントで刺繍されていて、シンプルで大人っぽい。
「あ、こんなのもある。」
次に手にしたのは同じキャラクターの部屋着。
そうだ…私、これ、以前持ってたよ。
Lが欲しかったんだけど、LLしかなくて、幅はともかく、袖やらズボンの丈がとにかく長すぎて……
なんだろう…
そんなことを思い出したら、心がなにかざわっとした。
なんだろう…何なんだろう?
この心のざわめき……
「ひかりちゃん…?
どうかしたの?」
「え?う、ううん。なんでもない。
確か、このキャラの部屋着、持ってたなぁって思い出してて…
あれ、どこに置いたかなぁって…」
「そっか。ひかりちゃん、これ持ってるんだ。
じゃあ、僕も買おうかな。
そしたら、お揃いだよね。」
「え?あ、そ、そうだね。
何か、恥ずかしいな。」
純平君は、本当にその部屋着を持ってレジに行った。
確か、捨ててはないはず。
私がアニメ関係のものを捨てることなんてめったにないから。
きっと持って来てるはずだ。
帰ったら探さなきゃ…
「お待たせ。」
そう言った純平君が、私の目の前に袋を差し出した。
「何?」
私が問うと、純平君は小さく笑う。
「僕と色違いなんだ。」
「えっ!?」
袋の中をのぞいたら、さっき見てたTシャツのピンクの方が入ってた。
「えっ!これ、もらって良いの?」
「うん、ささやかだけどプレゼント。
ほら、これだと控えめだから、お兄さんもきっとそんなに怒らないと思うから。」
「えっ!良いの、本当に?」
「うん、もちろんだよ。
良かったら着てね。
僕はブルーにしたんだ。」
「あ、ありがとう…!」
う、うわぁ…男の人からプレゼントもらったのなんて初めてだよ。
でも、良いのかな、けっこう高かったのに…
嬉しいのと困ったのとで、私はどうしたら良いのかわからなくなって、おかしな顔で笑ってた。
「美幸ちゃん、見て!見て!」
「うわぁ!ロナタンのフィギュアだぁ!すごーーーい!」
あの日以来、私達は何度かデートを重ねた。
アニメの映画を見に行ったり、カラオケに行ったり…
今日は、ちょっと遠出してショッピングというか、私達の好きなものを見て歩いてる。
「あ、これ、良いなぁ…」
純平君が手に取ったのは、私も大好きなキャラクターのTシャツ。
小さなキャラが胸のところにワンポイントで刺繍されていて、シンプルで大人っぽい。
「あ、こんなのもある。」
次に手にしたのは同じキャラクターの部屋着。
そうだ…私、これ、以前持ってたよ。
Lが欲しかったんだけど、LLしかなくて、幅はともかく、袖やらズボンの丈がとにかく長すぎて……
なんだろう…
そんなことを思い出したら、心がなにかざわっとした。
なんだろう…何なんだろう?
この心のざわめき……
「ひかりちゃん…?
どうかしたの?」
「え?う、ううん。なんでもない。
確か、このキャラの部屋着、持ってたなぁって思い出してて…
あれ、どこに置いたかなぁって…」
「そっか。ひかりちゃん、これ持ってるんだ。
じゃあ、僕も買おうかな。
そしたら、お揃いだよね。」
「え?あ、そ、そうだね。
何か、恥ずかしいな。」
純平君は、本当にその部屋着を持ってレジに行った。
確か、捨ててはないはず。
私がアニメ関係のものを捨てることなんてめったにないから。
きっと持って来てるはずだ。
帰ったら探さなきゃ…
「お待たせ。」
そう言った純平君が、私の目の前に袋を差し出した。
「何?」
私が問うと、純平君は小さく笑う。
「僕と色違いなんだ。」
「えっ!?」
袋の中をのぞいたら、さっき見てたTシャツのピンクの方が入ってた。
「えっ!これ、もらって良いの?」
「うん、ささやかだけどプレゼント。
ほら、これだと控えめだから、お兄さんもきっとそんなに怒らないと思うから。」
「えっ!良いの、本当に?」
「うん、もちろんだよ。
良かったら着てね。
僕はブルーにしたんだ。」
「あ、ありがとう…!」
う、うわぁ…男の人からプレゼントもらったのなんて初めてだよ。
でも、良いのかな、けっこう高かったのに…
嬉しいのと困ったのとで、私はどうしたら良いのかわからなくなって、おかしな顔で笑ってた。