赤い流れ星3
「そうじゃないだろ。今回のことは、運が悪かったとしか言えないと思う。
ホストだって、女と付き合ってる者はいっぱいいるし、結婚してる者だっている。」
「だけど、ホストはやっぱり普通の人とは違うから…」
「普通の人だって、こんな事件に巻き込まれる人はいるぜ。
どっちかっていうと、普通の方が多いんじゃないか?」
「そんなことは…」
「あると思う。
だから、気に病むな。」
俺がそう言っても、ひかりはショボくれて俯いたままだった。
「……純平のこと、好きなんだろ?」
ひかりはしばらく間を置いて、小さくこくりと頷いた。
「でも、純平君のこと、独占しちゃだめだったんだと思います。
純平君はいってみればアイドルみたいなものだから。」
「それは違う。
純平だって、何人もいるお客の中からひかりちゃんを選んだんだ。
その気持ちに嘘はないはずだ。
だから、その想いは素直に受け止めて良いと思う。」
ひかりは、何かを考えるようにじっと黙っていた。
「ホストだって人間だ。
客を好きになることだってある。」
「私も純平君のことは好きです。
でも……今回のことは本当に怖かった。
意気地なしなのかもしれないけど、こんな怖い想いをするくらいなら、もう会わなくて良いってそんな風に思ってしまいました。
私…やっぱりホストと付き合う覚悟が出来てなかったんだと思います。」
やはり、それほど怖かったのか…
俺は反射的に、ひかりの両手を握りしめていた。
「シュウさん……」
「ひかり……そう思うのは仕方ないけど…
どんな時にも俺が絶対に守るから…」
「え……!?」
ひかりの驚いたような顔を見て、俺ははっと我に返った。
「お、俺はあの店のオーナーだ。
俺にはお客を守る義務があるからな。」
そう言って俺は手を離した。
「だ、だから、何も心配はいらない。」
なぜだか心臓が飛び跳ねていた。
俺は、一体何を言ってるんだろう…
なぜ…ひかりの手を握りしめてしまったんだろう…?
ホストだって、女と付き合ってる者はいっぱいいるし、結婚してる者だっている。」
「だけど、ホストはやっぱり普通の人とは違うから…」
「普通の人だって、こんな事件に巻き込まれる人はいるぜ。
どっちかっていうと、普通の方が多いんじゃないか?」
「そんなことは…」
「あると思う。
だから、気に病むな。」
俺がそう言っても、ひかりはショボくれて俯いたままだった。
「……純平のこと、好きなんだろ?」
ひかりはしばらく間を置いて、小さくこくりと頷いた。
「でも、純平君のこと、独占しちゃだめだったんだと思います。
純平君はいってみればアイドルみたいなものだから。」
「それは違う。
純平だって、何人もいるお客の中からひかりちゃんを選んだんだ。
その気持ちに嘘はないはずだ。
だから、その想いは素直に受け止めて良いと思う。」
ひかりは、何かを考えるようにじっと黙っていた。
「ホストだって人間だ。
客を好きになることだってある。」
「私も純平君のことは好きです。
でも……今回のことは本当に怖かった。
意気地なしなのかもしれないけど、こんな怖い想いをするくらいなら、もう会わなくて良いってそんな風に思ってしまいました。
私…やっぱりホストと付き合う覚悟が出来てなかったんだと思います。」
やはり、それほど怖かったのか…
俺は反射的に、ひかりの両手を握りしめていた。
「シュウさん……」
「ひかり……そう思うのは仕方ないけど…
どんな時にも俺が絶対に守るから…」
「え……!?」
ひかりの驚いたような顔を見て、俺ははっと我に返った。
「お、俺はあの店のオーナーだ。
俺にはお客を守る義務があるからな。」
そう言って俺は手を離した。
「だ、だから、何も心配はいらない。」
なぜだか心臓が飛び跳ねていた。
俺は、一体何を言ってるんだろう…
なぜ…ひかりの手を握りしめてしまったんだろう…?