赤い流れ星３

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「シュウよ、退院おめでとう！」

「何だ、さすがに情報が早いんだな。
みんな、来てくれてありがとう！」

シュウは本当に元気そうだった。
仕事に復帰出来たことがよほど嬉しいのか、その笑顔は輝いて見えた。



「ＶＩＰルームはあいとるかな？」

「あぁ、すぐに用意するから待っててくれ。」

少し待ってから、俺達はＶＩＰルームに通された。



「いや～、皆さん、おひさしぶりです～」

にこやかな顔で、慎二とジョーが俺達を出迎えた。
今日も俺達のテーブルには慎二とジョーが付くようだ。



「あれ？シュウはまだなのか？」

「あぁ、すぐに来ると思いますよ。」

夕食もまだだったため、何か食べるものをオーダーしようということになり、その相談をしていると、シュウがようやく部屋に入って来た。



「あ…」

美幸が小さな声を上げた。
それは、シュウの傍らに純平とあの時の女がいたからだ。



「突然、申し訳ないんだけど…
二人が皆さんにお詫びをしたいっていうんで…」

シュウがそう言うと、あの女がいきなり床に膝を着き、頭を地面にこすりつけた。



「あの時は本当に申し訳ありませんでした。」

鼻にかかったか細い声…肩は震えていた。



「本当に申し訳ありませんでした。」

すぐに純平がその横で同じように膝を着いて頭を下げた。



「や、やめて下さい！」

美幸が感情的な声を上げた。



「そうじゃよ、ささ、二人とも頭を上げて。」

大河内さんが声をかけ、二人は恐る恐る顔を上げた。



「許していただけるんですか？」

女性は、涙に濡れた目で美幸の方をみつめた。



「は、はい。私はなんともなかったんですし…もう何も…」

「でも……」

「あ、あの…私と純平君はその、きっとあなたが思ってるような関係じゃなくて…あの…あ、会ってたのは事実ですが、友達みたいなものですから…だ、だから、気にしないで…」

「あ、ありがとうございます…」

女性はそう言うと、ほっとしたのかハンカチで顔を覆って泣き出した。
その隣にいた純平は、どこかおかしな顔をして呆然と美幸のことをみつめていた。