赤い流れ星3
side 野々村美咲
*
「大河内さんは、どう思われますか?」
「確かに、不思議と言えば不思議じゃな。
あのシュウが、アニメの映画を見に行くなんてな。」
「そうですよね、なんだか似合わないですよね。」
シュウさんの快気祝いのパーティの次の日…いつもの小料理屋の個室に、私と青木さんとKEN-Gさんとで集まった。
今日の議題(?)は、シュウさんがアニメ映画を見に行くことについてだった。
「アニメの映画にシュウを誘ったのは、ひかりなんじゃな?」
「いえ、それがそうではないらしいんです。
シュウさんが、御自分の方からアニメの映画に行くと言われたみたいですよ。」
「なんと!シュウが自発的に行くと言ったのか…そうか、そうか…」
KEN-Gさんは、何度も頷き、瞳を潤ませた。
なぜかしら?
なぜ、KEN-Gさんはそんなに嬉しそうなのかしら?
「つまり…シュウは、美幸を愛していた記憶を完全には忘れてはいないということですか?」
(あ……)
そっか、そういうことなのか。
だから、KEN-Gさんはあんなに嬉しそうなのね。
理由がわかったら、私もじんと胸が熱くなった。
「大河内さんは、どう思われますか?」
「確かに、不思議と言えば不思議じゃな。
あのシュウが、アニメの映画を見に行くなんてな。」
「そうですよね、なんだか似合わないですよね。」
シュウさんの快気祝いのパーティの次の日…いつもの小料理屋の個室に、私と青木さんとKEN-Gさんとで集まった。
今日の議題(?)は、シュウさんがアニメ映画を見に行くことについてだった。
「アニメの映画にシュウを誘ったのは、ひかりなんじゃな?」
「いえ、それがそうではないらしいんです。
シュウさんが、御自分の方からアニメの映画に行くと言われたみたいですよ。」
「なんと!シュウが自発的に行くと言ったのか…そうか、そうか…」
KEN-Gさんは、何度も頷き、瞳を潤ませた。
なぜかしら?
なぜ、KEN-Gさんはそんなに嬉しそうなのかしら?
「つまり…シュウは、美幸を愛していた記憶を完全には忘れてはいないということですか?」
(あ……)
そっか、そういうことなのか。
だから、KEN-Gさんはあんなに嬉しそうなのね。
理由がわかったら、私もじんと胸が熱くなった。