赤い流れ星3
side 和彦
「なんと、あのシュウがアニメを見て号泣したのか?」
「そうなんですよ。俺もびっくりしました。」
アニメ映画の次の日、大河内さんから呼び出しがかかり、俺は野々村さんと一緒に待ち合わせの場所に向かった。
今回も大河内さん行きつけの、創作料理の店だ。
「しかも、シュウとひかりをふたりっきりにさせられたとは、良かったのう。」
「でも、残念ながら、映画の間はほとんどしゃべらなかったみたいですよ。
ふたりともアニメに夢中になってたらしくって…」
「いやいや、それでも良いんじゃ。
ふたりでいる時間が多ければ多いほど、情のようなものは深まるもんじゃ。」
確かにその通りかもしれない。
席が四つ並んで空いてたとしたら、きっと、美幸は野々村さんの隣に座っただろう。
そうなれば、美幸は野々村さんとばかり話してたはずだ。
劇場に入り、アニメが始まるまではそう長くはなかったが、たとえ短い時間だとしても、ふたりっきりなんだからきっと何かを話したはずだ。
そういうちょっとしたコミュニケーションが、わずかでもふたりの距離を縮めてくれるのかもしれない。
「そうなんですよ。俺もびっくりしました。」
アニメ映画の次の日、大河内さんから呼び出しがかかり、俺は野々村さんと一緒に待ち合わせの場所に向かった。
今回も大河内さん行きつけの、創作料理の店だ。
「しかも、シュウとひかりをふたりっきりにさせられたとは、良かったのう。」
「でも、残念ながら、映画の間はほとんどしゃべらなかったみたいですよ。
ふたりともアニメに夢中になってたらしくって…」
「いやいや、それでも良いんじゃ。
ふたりでいる時間が多ければ多いほど、情のようなものは深まるもんじゃ。」
確かにその通りかもしれない。
席が四つ並んで空いてたとしたら、きっと、美幸は野々村さんの隣に座っただろう。
そうなれば、美幸は野々村さんとばかり話してたはずだ。
劇場に入り、アニメが始まるまではそう長くはなかったが、たとえ短い時間だとしても、ふたりっきりなんだからきっと何かを話したはずだ。
そういうちょっとしたコミュニケーションが、わずかでもふたりの距離を縮めてくれるのかもしれない。