赤い流れ星3
(……ん?)
だったら、俺と野々村さんも少しずつ接近してるってことなのか?
昨日は何を話したっけ…?
特にたいしたことは話さなかった。
覚えてないくらいだから…
……あぁ、そうだ。
野々村さんがパンフレットを買って来たからそれをふたりで見て…
あらすじについて、何かちょこっと話しただけだ。
それから、映画が終わったら何を食べに行こうか…とか。
たったそれだけのことで、距離感は縮まるものだろうか?
(あ……)
何を考えてるんだ。
そもそも、俺と野々村さんはそんな関係じゃないのに…
「……和彦さん……どうかしたのかね?」
「え?あ、い、いえ…なんでもありません。」
「そうか…それで、映画の後はそうなったんじゃ?」
「食事をしてからカラオケに行ったんですが、ひかりさん、シュウさんとデュエットされたんですよ!
それが、とても息が合ってて…」
「そうなんです。
初めてのデュエットなのに、確かにすごく合ってました。」
「そうか、そうか…」
大河内さんは、にこにこしながら頷いた。
本当に幸せそうだ。
大河内さんは、心からふたりのことを案じている。
俺や野々村さんのように、文章で知ったわけではなく、大河内さんはシュウと美幸のことを間近で見て来たせいもあるのか、まるで本当の身内のようにふたりのことを考えている。
永遠の命を捨ててまで、こちらの世界に来たくらいだ。
大河内さんのふたりへの想いは、たとえようもないくらい深くて真剣なものだ。
俺なんかとは比べ物にならない。
だったら、俺と野々村さんも少しずつ接近してるってことなのか?
昨日は何を話したっけ…?
特にたいしたことは話さなかった。
覚えてないくらいだから…
……あぁ、そうだ。
野々村さんがパンフレットを買って来たからそれをふたりで見て…
あらすじについて、何かちょこっと話しただけだ。
それから、映画が終わったら何を食べに行こうか…とか。
たったそれだけのことで、距離感は縮まるものだろうか?
(あ……)
何を考えてるんだ。
そもそも、俺と野々村さんはそんな関係じゃないのに…
「……和彦さん……どうかしたのかね?」
「え?あ、い、いえ…なんでもありません。」
「そうか…それで、映画の後はそうなったんじゃ?」
「食事をしてからカラオケに行ったんですが、ひかりさん、シュウさんとデュエットされたんですよ!
それが、とても息が合ってて…」
「そうなんです。
初めてのデュエットなのに、確かにすごく合ってました。」
「そうか、そうか…」
大河内さんは、にこにこしながら頷いた。
本当に幸せそうだ。
大河内さんは、心からふたりのことを案じている。
俺や野々村さんのように、文章で知ったわけではなく、大河内さんはシュウと美幸のことを間近で見て来たせいもあるのか、まるで本当の身内のようにふたりのことを考えている。
永遠の命を捨ててまで、こちらの世界に来たくらいだ。
大河内さんのふたりへの想いは、たとえようもないくらい深くて真剣なものだ。
俺なんかとは比べ物にならない。