赤い流れ星3
自分に出来ないことを、私に言うのは酷いんじゃない?
なんか、ちょっとイライラした。
まぁ、野々村さんも悪気はないんだろうけど、でも、これはさすがにいいかげんだよね。



「美幸さん……それじゃあ……
同時に頑張るっていうのはどうですか?」

「えっ!?」



同時に頑張るって、何を??
私には意味がわからなかった。



「あの……」

「お互い、同じ日に告白するっていうのはどうですか?」

「えっ??」



野々村さん…おじいさんとはもう付き合ってるんじゃなかったの?
嘘ーー!もしかして、まだ告白してなかったの?



「お互い、同じ日に告白して、その結果を報告するっていうのはいかがですか?」

「え……」



でも、おじいさんなら、すぐにOKしてくれるんじゃないかな?
だって、野々村さんはおじいさんよりもずっと若いし、綺麗だし。



ただ、おじいさんはとんでもない資産家だから、意外と理想は高かったりするのかな?
考えてみれば、確かにそうだよね。
おじいさんくらいの大金持ちなら、孫みたいに若い女の子だって嫁にしようと思えば出来るかもしれないし。
だから、野々村さんも最初から諦めてて、今まで告白出来なかった…とか、そういうことなのかな??
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