赤い流れ星3
「なんですって~~!?」

「え……?」



突然、耳に飛び込んできた大きな声に振り向けば…
そこには、目を三角にしたタカミーさんがいた。



「タ、タカミーさん!」

「ひかりちゃん!あんた、何言ってんのよ!
シュウには私ってもんがいるのよ!
私とあんたじゃ、比べ物にならないわ。
諦めなさい!」

「え…で、でも……」

タカミーさんは、ゆっくりと歩いて来て、シュウさんの隣に座った。



「それにしても、まさかあんたがシュウに告白するなんて…
あんた、まったくわかってないのね。
ホストと付き合うことが、どれほど大変なことか、ぜんっぜんわかってない!」

「……す、すみません。」

「ホストと付き合うには、私みたいな…」
「わかった。今日からおまえと付き合う。」



「え!?」
「えっ!」



今、シュウさんは何て言ったの?
もしかして、私…幻聴でも聞いた?



「シュウ…今、なんて言ったの?」

「俺は、今日からひかりと付き合うって言ったんだ。」



「えーーっ!」
「えーーっ!」


再び、私とタカミーさんの驚きの声が重なった。



「な、何言ってんのよ。」

「俺も前からひかりのことは気になっていた。
ひかり…安心しろ。俺はホストの前にただの男だ。
何も心配することはない。
俺が守ってやるから。」

「え…えっと…えっと……」

私は混乱し過ぎて、まともに話すことが出来なかった。
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