赤い流れ星３
＊



「カズ、はい、あーん！」

その晩の夕食時…タカミーが俺の横にべったりと張り付いていた。
俺は仕方なく口を開ける。



「私、これからはカズ一筋で頑張るわ！
考えてみたら、私、最初からカズの方が好きだった。
ホストなんかと付き合ったら、いつもひやひやさせられるし、カズの方がずっと良いわ。」

そう言って、タカミーは俺の腕にすがり着いた。
そんな俺たちの様子を、シュウはにやにやしながら見ていた。



（シュウの奴…感じ悪いな…）



美幸はというと、いつもと同じように野々村さんと並んで座って食べていた。
シュウと両想いになれたっていうのに、なんともシケた顔をしている。



「それにしても、今日で最後だなんてとてもお名残惜しいです。」

大川さんのその言葉に、みんなが頷いた。



「本当に大川さんにはお世話になりました。」

「大川さん、いろいろありがとうね！」



「今夜は、朝まで飲み明かしましょう！」

みんなは、再び頷いた。
この調子では、大河内さんや野々村さんとの作戦会議は出来そうにない。



（ま、仕方ないな…）



いろいろと話したいことはあったが、今夜は諦めて、みんなと飲み明かすことに決めた。
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