赤い流れ星3
side シュウ
*
「あ、礼二、そのネクタイだがちょっと地味だな。
もう少し派手なものにした方が良い。」
「はい、シュウさん。」
今日も一日、無事に終わった。
ほっとした気分で控室に戻った時…
「シュウ…聞いたぞ。」
部屋に入って来たジョーに脇腹を小突かれた。
「聞いたって…何をだ?」
「なんだなんだ。
これだけ長い付き合いなのに、俺に隠し事をするつもりか?」
「隠し事だって?
本当にわからない。何のことなんだ?」
「ひかりちゃんとのことだ。」
「ひかり…?」
(あ……)
その時、俺の頭に浮かんだのは、慎二の顔だった。
そうか…慎二の奴が…
「なぁ、一体、どういう風の吹き回しなんだ?」
「どういうって…俺がひかりと付き合ったらそんなにおかしいか?」
「おかしいってわけじゃないけど…シュウ…本気なのか?」
「だから…本気だったらおかしいのか?」
「やけに突っかかるな。」
ジョーはそう言って笑った。
ひかりと俺が、偽りの付き合いをしていることは、カズと野々村さんしか知らない。
慎二は、マジに受け取ったんだろう。
それはともかく、ホストともあろう奴が、なんと口の軽いことか。
(あの野郎…!)
近々、慎二には説教をしてやろう。
「あ、礼二、そのネクタイだがちょっと地味だな。
もう少し派手なものにした方が良い。」
「はい、シュウさん。」
今日も一日、無事に終わった。
ほっとした気分で控室に戻った時…
「シュウ…聞いたぞ。」
部屋に入って来たジョーに脇腹を小突かれた。
「聞いたって…何をだ?」
「なんだなんだ。
これだけ長い付き合いなのに、俺に隠し事をするつもりか?」
「隠し事だって?
本当にわからない。何のことなんだ?」
「ひかりちゃんとのことだ。」
「ひかり…?」
(あ……)
その時、俺の頭に浮かんだのは、慎二の顔だった。
そうか…慎二の奴が…
「なぁ、一体、どういう風の吹き回しなんだ?」
「どういうって…俺がひかりと付き合ったらそんなにおかしいか?」
「おかしいってわけじゃないけど…シュウ…本気なのか?」
「だから…本気だったらおかしいのか?」
「やけに突っかかるな。」
ジョーはそう言って笑った。
ひかりと俺が、偽りの付き合いをしていることは、カズと野々村さんしか知らない。
慎二は、マジに受け取ったんだろう。
それはともかく、ホストともあろう奴が、なんと口の軽いことか。
(あの野郎…!)
近々、慎二には説教をしてやろう。