赤い流れ星3
(でも……)
控え室に一人になり、俺はタバコの煙をくゆらせた。
もしも、カズが兄だったら…
きっと、うまくいくと思う。
今も彼との関係は至って順調だ。
ただ、気が合うというだけじゃなく、カズのことは信頼もしている。
(兄弟、か…)
俺は一人っ子だったから、兄弟には憧れみたいなものがあった。
弟は、店の従業員たちがそんな感じだが、兄みたいな人とは今まであまり縁がなかった。
俺は知らず知らずのうちに、カズのことを兄のように感じていたのかもしれない。
だからといって、本当の兄になるようなことはない。
俺とひかりは偽りの恋人なんだから。
(それに…)
万一、俺がひかりと結婚したいと思っても、ひかりの両親がそんなことを許すはずがない。
俺はホストという職業にプライドを持っているが、世間からは好かれない職業だということもわかっている。
だから、ひかりと結婚なんて有り得ない。
そう思ったら、なぜだか酷くイライラした。
(何をつまらないことを考えてるんだ、俺は…)
俺はタバコをもみ消し、その場から立ち上がった。
控え室に一人になり、俺はタバコの煙をくゆらせた。
もしも、カズが兄だったら…
きっと、うまくいくと思う。
今も彼との関係は至って順調だ。
ただ、気が合うというだけじゃなく、カズのことは信頼もしている。
(兄弟、か…)
俺は一人っ子だったから、兄弟には憧れみたいなものがあった。
弟は、店の従業員たちがそんな感じだが、兄みたいな人とは今まであまり縁がなかった。
俺は知らず知らずのうちに、カズのことを兄のように感じていたのかもしれない。
だからといって、本当の兄になるようなことはない。
俺とひかりは偽りの恋人なんだから。
(それに…)
万一、俺がひかりと結婚したいと思っても、ひかりの両親がそんなことを許すはずがない。
俺はホストという職業にプライドを持っているが、世間からは好かれない職業だということもわかっている。
だから、ひかりと結婚なんて有り得ない。
そう思ったら、なぜだか酷くイライラした。
(何をつまらないことを考えてるんだ、俺は…)
俺はタバコをもみ消し、その場から立ち上がった。