赤い流れ星3
side 和彦
(あ……)
いつの間にか俺の顔が綻んでいることに気付き、俺は急に恥ずかしさを感じた。
周りには誰もいないというのに、俺は小さな咳払いと共に、すました顔をした。
なんてことはない。
野々村さんからのLINEがあまりにも野々村さんらしくて…
それだけのことで、俺は微笑んでいた。
家事が苦手で、お弁当ばかり食べていて、でも、仕事には真面目で…
あぁ、真面目なのは、何も仕事に限ったことではない。
野々村さんは、そもそもが真面目な人だ。
(だけど、家事は苦手なんだな…)
いや、違う。
苦手なのは、料理だ。
家の中はけっこう片付いていたし、不潔ではなかった。
きっと、掃除は定期的にやってるんだろう。
それに、一人だと料理を作る気にはなかなかなれないんじゃないだろうか?
経費的なことを考えても、出来合いのお惣菜や弁当を買った方が安いのかもしれない。
家族でもいれば、野々村さんも料理をしてみようと思うかもしれない。
(家族……)
そんなこと思ったら、なぜだか、俺と二人で夕飯を食べてるシーンが頭に浮かんだ。
テーブルの上には、ご馳走が並び、俺たちは向かい合わせに座って…
おかしな想像をしたことが、また急に恥ずかしく思えた。
いつの間にか俺の顔が綻んでいることに気付き、俺は急に恥ずかしさを感じた。
周りには誰もいないというのに、俺は小さな咳払いと共に、すました顔をした。
なんてことはない。
野々村さんからのLINEがあまりにも野々村さんらしくて…
それだけのことで、俺は微笑んでいた。
家事が苦手で、お弁当ばかり食べていて、でも、仕事には真面目で…
あぁ、真面目なのは、何も仕事に限ったことではない。
野々村さんは、そもそもが真面目な人だ。
(だけど、家事は苦手なんだな…)
いや、違う。
苦手なのは、料理だ。
家の中はけっこう片付いていたし、不潔ではなかった。
きっと、掃除は定期的にやってるんだろう。
それに、一人だと料理を作る気にはなかなかなれないんじゃないだろうか?
経費的なことを考えても、出来合いのお惣菜や弁当を買った方が安いのかもしれない。
家族でもいれば、野々村さんも料理をしてみようと思うかもしれない。
(家族……)
そんなこと思ったら、なぜだか、俺と二人で夕飯を食べてるシーンが頭に浮かんだ。
テーブルの上には、ご馳走が並び、俺たちは向かい合わせに座って…
おかしな想像をしたことが、また急に恥ずかしく思えた。