赤い流れ星3
side 野々村美咲
(ちょっと頑張りすぎたかしら?)
昨日のLINEで、青木さんにお食事に誘われた。
嬉しくて、つい、着るものやメイクに力が入ってしまったけど…
もしかしたら、アッシュさん達や美幸さんも来られるのかもしれないし、気合いを入れてくるようなものではないのかもしれないのに。
しかも、私はもう一時間もここに立っている。
待ち遠しくて、早くに家を出てしまった。
(どうしよう。お化粧だけでも落とそうかな?
どこか、トイレがあれば…あ!)
辺りを見渡していたら、早足で向かって来る青木さんをみつけた。
雑踏の中でも、一際目立つ。
青木さんが大きく手を振られたから、私も手を振った。
恥ずかしい。
まるで、恋人同士みたいな真似をして。
恥ずかしいけど、嬉しくて胸が躍る。
「お待たせしてすみません。」
「い、いえ、私も今来たばかりです。」
咄嗟に嘘を吐いた。
嬉し過ぎて早くに家を出て、一時間も待ってたなんて、とても言えない。
青木さんはおひとりだけだった。
どうやら、今日は二人だけのお食事みたいだ。
なんだかちょっと緊張する。
「じゃあ、行きましょうか、KEN-Gさんに教えてもらったお店なんですよ。
野々村さん、和食はお好きですよね?」
「は、はい。
おいしいものなら、なんでも好きです。」
青木さんが微笑まれた。
青木さんの笑顔…いつ見ても素敵だな。
お店は、細い路地のどんつきにあった。
こんなところにお店があるなんて。
まさに、隠れ家だ。
さすがはKEN-Gさんだなぁ。
「すごいところにあるんですね。」
「本当にそうですね。
俺もまだ教えてもらったばかりで、行ったことはないんですよ。
さぁ、入りましょう。」
お店は予約してあった。
店構えから想像した通りの、和風で落ち着いた雰囲気の内装だった。
席はお座敷になっていた。
「素敵なお店ですね。」
「そうですね。なかなか予約が取れないらしいですよ。
賢者さんが無理を言って取ってくれたみたいです。」
「そうなんですか。」
他愛ない会話を交わしながら、料理を待った。
昨日のLINEで、青木さんにお食事に誘われた。
嬉しくて、つい、着るものやメイクに力が入ってしまったけど…
もしかしたら、アッシュさん達や美幸さんも来られるのかもしれないし、気合いを入れてくるようなものではないのかもしれないのに。
しかも、私はもう一時間もここに立っている。
待ち遠しくて、早くに家を出てしまった。
(どうしよう。お化粧だけでも落とそうかな?
どこか、トイレがあれば…あ!)
辺りを見渡していたら、早足で向かって来る青木さんをみつけた。
雑踏の中でも、一際目立つ。
青木さんが大きく手を振られたから、私も手を振った。
恥ずかしい。
まるで、恋人同士みたいな真似をして。
恥ずかしいけど、嬉しくて胸が躍る。
「お待たせしてすみません。」
「い、いえ、私も今来たばかりです。」
咄嗟に嘘を吐いた。
嬉し過ぎて早くに家を出て、一時間も待ってたなんて、とても言えない。
青木さんはおひとりだけだった。
どうやら、今日は二人だけのお食事みたいだ。
なんだかちょっと緊張する。
「じゃあ、行きましょうか、KEN-Gさんに教えてもらったお店なんですよ。
野々村さん、和食はお好きですよね?」
「は、はい。
おいしいものなら、なんでも好きです。」
青木さんが微笑まれた。
青木さんの笑顔…いつ見ても素敵だな。
お店は、細い路地のどんつきにあった。
こんなところにお店があるなんて。
まさに、隠れ家だ。
さすがはKEN-Gさんだなぁ。
「すごいところにあるんですね。」
「本当にそうですね。
俺もまだ教えてもらったばかりで、行ったことはないんですよ。
さぁ、入りましょう。」
お店は予約してあった。
店構えから想像した通りの、和風で落ち着いた雰囲気の内装だった。
席はお座敷になっていた。
「素敵なお店ですね。」
「そうですね。なかなか予約が取れないらしいですよ。
賢者さんが無理を言って取ってくれたみたいです。」
「そうなんですか。」
他愛ない会話を交わしながら、料理を待った。