赤い流れ星3
side 野々村美咲
『昨夜は本当にごめんね。』
「えっ!」
美幸さんから来たLINE…
一体、どういうことだろう?
『あの…何のことですか?』
『兄さんが酔い潰れて迷惑かけたんでしょ?』
それを読んでほっとした。
『いえ、大丈夫ですよ。
私は、青木さんをホテルにお連れしただけですから。』
『本当にごめんね。
あ、それから、兄さんは酔うと見境いなくなるみたいだから、気をつけてね。』
『大丈夫ですよ。
青木さんは私なんか相手にされませんから。
なんせ、私と青木さんは見せかけの恋人ですからね。』
ドキドキしながら、そう打って返した。
『兄さんは、酔うとそういうことも忘れるんだよ。
だから、本当に気を付けてね。』
それを読んで、ちょっとだけ寂しさを感じた。
最初からわかってはいたけれど、やっぱり、昨夜のことに愛はなかった。
いや、私にはあったから、一方的な愛はあったわけだけど。
愛もなく、記憶にも残らなかったこと…
そう思えば、確かに寂しくは感じる。
でも、それでも私は幸せだった。
一生、私の胸だけに秘めておこう。
「えっ!」
美幸さんから来たLINE…
一体、どういうことだろう?
『あの…何のことですか?』
『兄さんが酔い潰れて迷惑かけたんでしょ?』
それを読んでほっとした。
『いえ、大丈夫ですよ。
私は、青木さんをホテルにお連れしただけですから。』
『本当にごめんね。
あ、それから、兄さんは酔うと見境いなくなるみたいだから、気をつけてね。』
『大丈夫ですよ。
青木さんは私なんか相手にされませんから。
なんせ、私と青木さんは見せかけの恋人ですからね。』
ドキドキしながら、そう打って返した。
『兄さんは、酔うとそういうことも忘れるんだよ。
だから、本当に気を付けてね。』
それを読んで、ちょっとだけ寂しさを感じた。
最初からわかってはいたけれど、やっぱり、昨夜のことに愛はなかった。
いや、私にはあったから、一方的な愛はあったわけだけど。
愛もなく、記憶にも残らなかったこと…
そう思えば、確かに寂しくは感じる。
でも、それでも私は幸せだった。
一生、私の胸だけに秘めておこう。