赤い流れ星3
*
『昨日のお詫び、というわけでもないのですが、今夜またお食事でもどうですか?』
(えっ!?)
昼過ぎになり、青木さんからLINEが届いた。
もちろん、私は行きますと返信した。
昨夜の今日だから、確かに少し気恥しいのだけど、でも、青木さんに誘われたら断れない。
私が犬だったら、きっとちぎれる程しっぽを振っているだろう。
約束の時間までにはまだだいぶあるけれど、既に気持ちはそわそわしてる。
とりあえず、家事をすませてから、鏡の前に座る。
前は身なりなんてほとんど気にしなかったけど、今はお化粧も嫌いじゃなくなってきた。
少しでも若く、綺麗に見られたい。
馬鹿だな…
そんなに頑張っても、私は本物の恋人じゃないのに…
でも、もしかしたら、これがきっかけで、本当の彼女さんに…
(何、考えてるの?
そんなこと、あるわけないのに。)
青木さんはあんなに素敵で…
だから、付き合って来られた彼女さん達も、皆、若くて綺麗な人ばかり。
私なんて、足元にも及ばない。
青木さんより年は上だし、何の取り柄もない、ただのおばさんだもの。
急に悲しくなってしまった。
私は秘密を持っただけで幸せだったはずなのに、それ以上のことを望む不遜な私がいる。
『昨日のお詫び、というわけでもないのですが、今夜またお食事でもどうですか?』
(えっ!?)
昼過ぎになり、青木さんからLINEが届いた。
もちろん、私は行きますと返信した。
昨夜の今日だから、確かに少し気恥しいのだけど、でも、青木さんに誘われたら断れない。
私が犬だったら、きっとちぎれる程しっぽを振っているだろう。
約束の時間までにはまだだいぶあるけれど、既に気持ちはそわそわしてる。
とりあえず、家事をすませてから、鏡の前に座る。
前は身なりなんてほとんど気にしなかったけど、今はお化粧も嫌いじゃなくなってきた。
少しでも若く、綺麗に見られたい。
馬鹿だな…
そんなに頑張っても、私は本物の恋人じゃないのに…
でも、もしかしたら、これがきっかけで、本当の彼女さんに…
(何、考えてるの?
そんなこと、あるわけないのに。)
青木さんはあんなに素敵で…
だから、付き合って来られた彼女さん達も、皆、若くて綺麗な人ばかり。
私なんて、足元にも及ばない。
青木さんより年は上だし、何の取り柄もない、ただのおばさんだもの。
急に悲しくなってしまった。
私は秘密を持っただけで幸せだったはずなのに、それ以上のことを望む不遜な私がいる。