赤い流れ星３
連れていかれたお店は、オシャレなイタリアンのお店だった。



「あ、コースもあるみたいですよ。これにしましょうか？」

「はい、そうします。」

「いかにもアッシュの好きそうな店ですね。
ただ、あいつがおすすめするくらいですから、味は良いと思うんですよ。」

「きっと、そうでしょうね。」



その期待は、裏切られることはなかった。
一口食べただけでも、美味しいというのがわかった。



「確かに美味しいですね。」

「はい、とても美味しいです。」



他愛ない会話をしながら、青木さんと食事をする。
本当に幸せな時間だ。
しかも、今週は三日続いてだし…



（あ……）



「あ、あの…話したいことって…何かあったんですか？」

「あ、そうでした。
実は…今日、タカミーから電話がかかってきたんです。」

青木さんは、そのことについて、よどみなく話して下さった。



シュウさんは、青木さんのためにわざわざ高見沢さんに連絡して下さったのだろうけど、高見沢さんはそんなことくらいでは諦めないみたい。
私には勝てると思われたのかな？
それとも、やっぱり私と青木さんが不釣り合いだから？



なんだか、少しだけ気分が落ち込んだ。
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