赤い流れ星3
「……野々村さん?…どうかなさったんですか?」
「え……?
あ……いえ、別に……
私、最近、ボケてるなぁ…なんて…」
青木さんが怪訝な顔をされてたから、私はなんだかよくわからないことを言って、無理に微笑んだ。
でも、本心ではとてもじゃないけど、笑えるような状態ではない。
だって……これって、タイムスリップってやつなんじゃ!?
いや、時間だけじゃない。
なんて言うんだろ…パラレルワールド?
そんなたいしたものじゃないかもしれいないけど、確かに小さなズレみたいなものがある…
しかも、こんな気味の悪い体験をしてるのは私だけ…
……違うわ!
現実には青木さんや美幸さんも…
……そう!お二人のご両親も現実には違う人生を再体験してる…
ただ、私以外はそのことに気付いてないだけで……
そうだ…そういえば、以前、青木さんに聞いたことがある。
シュウさんと一緒に美幸さんが姿を消した後、美幸さんのお母様は鬱状態になられ、お父様はご病気になられたって…
さっき、美幸さんもお父様の病気のことを言われてたけど、って、ことは、ほとんどのことは変わってなくて……変わったといえば、美幸さんが流星群を見ていないことと……
そっか…わかった…!
シュウさんに関することだけが変更されて、それ以外のことは変わってないんだ!
そう考えると確かに納得はいくものの、時間の修正力みたいなものを感じ、私は背筋が寒くなった。
「あ、そういえば、亜理紗さん、もう恋人が出来たんだよね?」
「えっ!そうなの?」
「うん、今朝のワイドショーでやってたよ。
また兄さんのこと、何か言われるんじゃないかって心配したけど、それほどは言われてなくてほっとしたよ。」
「おい…それほどってことは少しは言われてたのか?」
青木さんの顔が急に不機嫌なものに変わった。
「亜理紗さんは、ホストと一緒の所を激写されたみたいなんだけど、『先日、青年実業家のAさんとの嘘の結婚話で世間を騒がせたばかりなのに、懲りない人ですねぇ』って言われてただけなんだけどね。」
嘘の結婚話!?
じゃ、亜理紗さんは、あれは嘘でしたって、謝ったんだ?
なるほど…さっきアッシュさん達の言ってた謝罪のブログっていうのが、きっとそれね。
でも、たった一ヶ月で、新恋人……いいえ、青木さんは亜理紗さんの恋人じゃないんだから、「新恋人」とは違うけど、すぐにまた好きな人が出来るなんて、一体どういう人なんだろう…!
苛々する反面、これでもう青木さんには近付いて来ないかな?なんてことを考えてる自分に気付き、私は少し恥ずかしくなった。
「え……?
あ……いえ、別に……
私、最近、ボケてるなぁ…なんて…」
青木さんが怪訝な顔をされてたから、私はなんだかよくわからないことを言って、無理に微笑んだ。
でも、本心ではとてもじゃないけど、笑えるような状態ではない。
だって……これって、タイムスリップってやつなんじゃ!?
いや、時間だけじゃない。
なんて言うんだろ…パラレルワールド?
そんなたいしたものじゃないかもしれいないけど、確かに小さなズレみたいなものがある…
しかも、こんな気味の悪い体験をしてるのは私だけ…
……違うわ!
現実には青木さんや美幸さんも…
……そう!お二人のご両親も現実には違う人生を再体験してる…
ただ、私以外はそのことに気付いてないだけで……
そうだ…そういえば、以前、青木さんに聞いたことがある。
シュウさんと一緒に美幸さんが姿を消した後、美幸さんのお母様は鬱状態になられ、お父様はご病気になられたって…
さっき、美幸さんもお父様の病気のことを言われてたけど、って、ことは、ほとんどのことは変わってなくて……変わったといえば、美幸さんが流星群を見ていないことと……
そっか…わかった…!
シュウさんに関することだけが変更されて、それ以外のことは変わってないんだ!
そう考えると確かに納得はいくものの、時間の修正力みたいなものを感じ、私は背筋が寒くなった。
「あ、そういえば、亜理紗さん、もう恋人が出来たんだよね?」
「えっ!そうなの?」
「うん、今朝のワイドショーでやってたよ。
また兄さんのこと、何か言われるんじゃないかって心配したけど、それほどは言われてなくてほっとしたよ。」
「おい…それほどってことは少しは言われてたのか?」
青木さんの顔が急に不機嫌なものに変わった。
「亜理紗さんは、ホストと一緒の所を激写されたみたいなんだけど、『先日、青年実業家のAさんとの嘘の結婚話で世間を騒がせたばかりなのに、懲りない人ですねぇ』って言われてただけなんだけどね。」
嘘の結婚話!?
じゃ、亜理紗さんは、あれは嘘でしたって、謝ったんだ?
なるほど…さっきアッシュさん達の言ってた謝罪のブログっていうのが、きっとそれね。
でも、たった一ヶ月で、新恋人……いいえ、青木さんは亜理紗さんの恋人じゃないんだから、「新恋人」とは違うけど、すぐにまた好きな人が出来るなんて、一体どういう人なんだろう…!
苛々する反面、これでもう青木さんには近付いて来ないかな?なんてことを考えてる自分に気付き、私は少し恥ずかしくなった。