赤い流れ星3
(なるほどな。美咲さんもカズからすれば、そういう相手なのかもしれないな。)

そう思えば納得出来る。



「今日は、とりあえず、映画を見て、それからショッピングだな。」



映画とショッピング?
デートの定番だな。



「あ、あの…カラオケも行こうよ!」

突然ひかりが口を出した。



「そうだな、じゃあ、帰りにカラオケに行こうか。」

カズの返事に、ひかりは、とても嬉しそうな顔をしていた。
まぁ、カラオケは俺も嫌いじゃない。
カズもそうだと思う。
美咲さんはどうだかわからないが。



「映画は何を見るんだ?」

「それがまだ決めてないんだ。」

「今はアニメが無いんだよねぇ。」

「そうなんですか?」



映画を見るのは良いとして、今、どんなものがやってるのか。



「美咲さんは、どんなジャンルが好きなんですか?」

「えっ!わ、私は…あ、ホラー以外ならなんでも。」

「あぁ、私もホラーはいやだな。」



良かった。
実を言うと、俺もホラーはあまり好きじゃないんだ。
カズもそんなことを以前言っていた。



「あ!そうだ!今、漫画が原作の実写版のがやってるんだよ。
すごく面白いんだって。」

「面白いって…ジャンルはコメディなのか?」

「そうだよ。」

「じゃあ、それにしようか。」



ひかりの提案で、見るものが決まった。
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