赤い流れ星3
入ったのは、またまたひかりの提案で、ファミレスのような店だった。
広いから空きもあったし、腹が満たされれば、特にこだわりもないが、ひかりはどうやらファミレスが好きらしい。



今回は、俺の隣にひかり、向かい側にはカズ、美咲さんが座った。



「今日はショッピングをするらしいが、なにか欲しいものはあるのか?」

「そうだなぁ。特にはないが、服でも買うか。」

ひかりと美咲さんは、黙っていた。



「あ!そうだ。面白いこと、考えた!」

カズが瞳を輝かせる。



「何なんだよ。」

「ランチを食べた後、俺と野々村さん、シュウと美幸で二手に別れるんだ。
そして、パートナーの服を選んで、コーディネートの1位を競うんだ。」

「なるほど。面白そうだな。」

「だ、ダメだよ!私、そんなお金ないし。」

「金の心配はするな。服代は男が出すことにしよう。それで良いよな?」

「あぁ、もちろんだ。」

カズは微笑み、頷いた。



「で、でも、私、センスないし。」

「わ、私もです!」

「そんなの関係ないですよ。野々村さんが良いと思うものを選んで下されば。」

「で、でも……」

困惑する美咲さんをみつめるカズの目はとても優しい。

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