赤い流れ星3
「……そうですか。
では、遠慮なくそうさせていただきます。
どうもありがとうございます。」

「いえ……」

私は、ブレスレットをレジに持って行った。



「贈り物ですか?」

「は、はい。」

「では、ラッピングをしましょうか?」

「え、は、はい。お願いします。」

綺麗な袋に入れられて、青いリボンが結ばれた。
その様子を見ているだけで、胸がワクワクした。



青木さんは、このブレスレットを付けて下さるだろうか?
そんなことを考えたら、幸せすぎて倒れそうになった。



「お待たせしました。」

「あ、ありがとうございます。」

プレゼントの袋を受け取ったら、今度はなんだか心配になってきた。
青木さんは、これを気に入って下さるだろうか?
あまり好きでは無かったら、どうしよう?



(そんなこと、気にしても仕方ないわ!)



もう、ブレスレットは買ってしまったのだし、後は青木さんにおまかせするしかない。



「これを…」

「ありがとうございます。」

青木さんは笑顔でブレスレットを受け取って下さった。
それだけでもう大成功だ。
私、よく頑張った!
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