赤い流れ星3

side 美幸

「う~ん…どうしようかな。」

シュウさんは、私を見て頭をひねる。



「……普通だよなぁ。」

普通って…そりゃあ、そうでしょうよ。
シュウさんは個性的だし、きっと今までの本当の彼女さんたちも派手で個性的だったと思う。
そんな人達と比べたら、そりゃあ、私は普通でしょうよ。
前よりマシにはなったとはいえ、私はおしゃれではないし、そもそも体型だって、そんなおしゃれなものが似合う体型じゃない。
本当は今でも、ジャージの上下が一番好きなんだよ。



「普通だと勝てないと思うんだ。」

「はぁ。」

だろうね。私もそう思うよ。



「でも、ひかりはおしゃれってイメージじゃないんだよなぁ。」

「……すみません。」

わざわざ言ってくれなくても、そんなこと、私だってわかってるよ。



「う~ん……」

シュウさんは私を上から下までみつめて、そして…



「よし、決まった!」

え?何が決まったの?



「じゃあ、行くぞ。」

「え?」

私はシュウさんに引っ張られるまま、エレベーターに乗せられた。
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