赤い流れ星3
*
「なんだよ、まだ根に持ってるのか?」
「別に…」
夕飯は、シュウがみつけてくれたイタリアンの店に行った。
ネットでみつけてくれたようだが、落ち着いた雰囲気の良い店だった。
シュウはまだ負けたことを引きずっているのか、機嫌がよくなかった。
「あ…!」
急に美幸が声を上げた。
「どうした?」
「もしかして、兄さんと野々村さんの数珠、お揃いじゃない?」
「え!?」
まさか、美幸が気付くとは。
俺は長袖だから、あまり見えないはずなのに。
指摘されるとなんだか妙に照れてしまう。
「なんだ、あんたらもペアやってたんだな。
そんな分かりにくいもので。」
「お前たちと違って、俺達は奥ゆかしいんだ。」
「良く言うよ。」
野々村さんも照れている。
でも、そんな野々村さんが可愛く思えてしまった。
これは、ゲームとは関係なくお互いにプレゼントし合ったものだということは、もちろん内緒だ。
さすがにそのことを話すのは恥ずかしい。
「野々村さん、見せて。」
「あ、はい。」
「綺麗な石だね。なんか彫刻もされてるんだね。」
「これは四神って言って、各方角を守ってる神獣が彫ってあるんだ。
お守りみたいなもんだな。」
シュウが解説する。
「へぇー、神獣か~、かっこいいね。」
美幸は、四神ブレスが気に入ったようだった。
「なんだよ、まだ根に持ってるのか?」
「別に…」
夕飯は、シュウがみつけてくれたイタリアンの店に行った。
ネットでみつけてくれたようだが、落ち着いた雰囲気の良い店だった。
シュウはまだ負けたことを引きずっているのか、機嫌がよくなかった。
「あ…!」
急に美幸が声を上げた。
「どうした?」
「もしかして、兄さんと野々村さんの数珠、お揃いじゃない?」
「え!?」
まさか、美幸が気付くとは。
俺は長袖だから、あまり見えないはずなのに。
指摘されるとなんだか妙に照れてしまう。
「なんだ、あんたらもペアやってたんだな。
そんな分かりにくいもので。」
「お前たちと違って、俺達は奥ゆかしいんだ。」
「良く言うよ。」
野々村さんも照れている。
でも、そんな野々村さんが可愛く思えてしまった。
これは、ゲームとは関係なくお互いにプレゼントし合ったものだということは、もちろん内緒だ。
さすがにそのことを話すのは恥ずかしい。
「野々村さん、見せて。」
「あ、はい。」
「綺麗な石だね。なんか彫刻もされてるんだね。」
「これは四神って言って、各方角を守ってる神獣が彫ってあるんだ。
お守りみたいなもんだな。」
シュウが解説する。
「へぇー、神獣か~、かっこいいね。」
美幸は、四神ブレスが気に入ったようだった。