赤い流れ星3
『そんなことより、美幸さんとシュウさん、すごく気が合われてるみたいでしたよ。』

『えっ!そんなことないよ。』

『ペアルック、とても素敵でしたよ。』



そう言ってもらえるのは嬉しいけど、悪く言えば逃げだよ。
これと言って思いつかなかったから、ペアルックにしてみただけだもん。



『シュウさん、あんなの嫌がるかと思ったけど意外と嫌がらなかったんだ。』

『シュウさんはアニメにも興味が出て来たみたいだし、ああいう服装もお嫌いじゃないんでしょうね。
あ、美幸さん達はどちらが先に選ばれたんですか?』

『私のを先に選んでくれたよ。』

『シュウさん、美幸さんの趣味を尊重して下さったんですね。
お優しいですね。』



え?そうかな?
まぁ、確かに言われてみればそうかもしれないけど、私には可愛い格好も似合わないし、おしゃれなものは着こなせないから、それであんなのを選んだだけじゃないのかな?
でも、今回の服は気に入ったから、買ってもらってありがたいんだけどね。



『野々村さん達はどっちから選んだの?』

『先に、青木さんの服を選びました。
どうでしたか?』

『凄くかっこよかったよ。野々村さん、センス良いと思う。』

それは本心。
まぁ、二人とも顔もスタイルも良いからなんでも似合うのかな?

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