赤い流れ星3

side 和彦

『この写真は何なのよ!
もう、シュウもカズも大っ嫌い!』



タカミーからのLINEに思わず苦笑する。
シュウが送った画像を見て、かなり怒ってるみたいだ。
俺は、早速、シュウにそのことをLINEした。



『俺にも来たよ。
もうこれで大丈夫そうだな。』



シュウから来たそのLINEに返信しようとして、急に指が止まった。



そうだ…タカミーが俺達から離れたら…
もう恋人の役をする必要がなくなる。



そう思ったら、なんだかどうしようもない気持ちになってしまった。



『いや、まだわからないぞ。
注意しとかないとな。』



本心とは違うそんなことを、俺は返信していた。



『えー、大っ嫌いだって言われたんだぜ。
さすがにもう大丈夫なんじゃないか?』

『でも、諦めるとは言われてない。』



半ば意地になっていた。
認めてしまう事が嫌だった。



その時、俺はなんとなく理解した。
俺は、本当に野々村さんのことを好きになってしまったのではないか、と。
恋人の振りをしてたから、雰囲気に流されているだけなのか?
それに、野々村さんの気持ちがわからない。



(どうしよう?どうすれば良いんだ?)



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