赤い流れ星３
「シュウ？…どうかしたのか？」

「え？いや、なんでもない。」

そう言うしかない。
ひかりのことを考えてたなんて、そんなこと話せない。



「そうか…それで、俺はこれからどうしたら良いと思う？」

「は？プレイボーイのあんたが何、中学生みたいなこと言ってるんだよ。
そりゃあ、美咲さんに告白するに決まってるだろ。」

「でも、俺は…彼女の告白を聞かないことにするって言ってしまった。」

「すべて正直に話すんだよ。
かっこ悪いことも全部、な。
そしたらきっと美咲さんはわかってくれる。」



俺がそう言うと、カズはしばらく何かを考えるように一点をみつめ…



「そうだな。何もかも話してみるよ。
そして、彼女にプロポーズする。」

「……頑張れよ。
きっとうまくいく。」

カズの肩を叩きながら、俺はどこかカズのことを羨んでいた。
もちろん嬉しい。
その気持ちは嘘では無いが、でも、どこかにそれを妬むような気持ちがあったのは事実だ。



俺は、ひかりとはうまくいかない。
好きになっても仕方ない女の子なんだ。
そのことが悔しくて仕方なかった。
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