赤い流れ星3
side 和彦
*
「和彦さん、来て下さい!」
ある日、事務所に若い男が来た。
誰だか知らないが、相手は俺の事を知ってるようだ。
「えっと、まだ仕事中なんだが、どこへ?
そもそも君は誰なんだ?」
「来たら分かります、さぁ、早く!」
「あっ!」
男に腕を捕まれ、引きずられるようにして俺は事務所を出た。
外には黒塗りのベンツが停まっていた。
「カズ、急ぐんだ!」
窓から顔をのぞかせたのはシュウだった。
つまり、この若い男はシュウの店のホストだな。
それがわかって、一先ずは安堵した。
俺は後部座席のシュウの隣に座り、若い男は運転席に就いた。
車は滑るように走り出した。
「シュウ、どういうことなんだ?
どこへ行くんだ?」
「それが、まだ良く事情がわからないんだ。
ただ、美咲さんの居場所はわかった。
今からそこへ向かう。」
「えっ!野々村さんの?」
野々村さんの居場所がわかったのはありがたいが、なぜ、こんなに急ぐんだ?
野々村さんの身に、一体、何が?
急に不安な気持ちになって来た。
「野々村さんがどうかしたのか?」
「まだ詳しいことはわからないが、もしかしたら、ショックなことが待っているかもしれない。
一応、覚悟はしとけよ。」
「えっ!?」
不安はさらに大きく広がった。
「和彦さん、来て下さい!」
ある日、事務所に若い男が来た。
誰だか知らないが、相手は俺の事を知ってるようだ。
「えっと、まだ仕事中なんだが、どこへ?
そもそも君は誰なんだ?」
「来たら分かります、さぁ、早く!」
「あっ!」
男に腕を捕まれ、引きずられるようにして俺は事務所を出た。
外には黒塗りのベンツが停まっていた。
「カズ、急ぐんだ!」
窓から顔をのぞかせたのはシュウだった。
つまり、この若い男はシュウの店のホストだな。
それがわかって、一先ずは安堵した。
俺は後部座席のシュウの隣に座り、若い男は運転席に就いた。
車は滑るように走り出した。
「シュウ、どういうことなんだ?
どこへ行くんだ?」
「それが、まだ良く事情がわからないんだ。
ただ、美咲さんの居場所はわかった。
今からそこへ向かう。」
「えっ!野々村さんの?」
野々村さんの居場所がわかったのはありがたいが、なぜ、こんなに急ぐんだ?
野々村さんの身に、一体、何が?
急に不安な気持ちになって来た。
「野々村さんがどうかしたのか?」
「まだ詳しいことはわからないが、もしかしたら、ショックなことが待っているかもしれない。
一応、覚悟はしとけよ。」
「えっ!?」
不安はさらに大きく広がった。