赤い流れ星3

side 野々村美咲

(どうしよう…)



びっくりした。
まさか、青木さんやシュウさんが来られるなんて。
どうして私がここにいることがわかったんだろう?



どうにか無事に二人を産んで、ほっとしてた矢先のことだった。
神経が高ぶってたのか、私は取り乱してしまったけれど、青木さんはどう思われたんだろう?
子供が青木さんの子だとバレてしまっただろうか?



とにかく、連絡が出来るようにしといて下さいと言われたから、LINEのブロックは解除した。
ここにいることはもうバレてるんだし、今はまだ子供たちを連れてどこかに逃げることも出来ないから。



青木さんに、なんて言われるだろう?
それだけが怖い。
もしも、子供を孤児院に入れろなんて言われたら…
その時は子供を連れて逃げなくては。



私には親しい友人も頼れる人もいない。
どこに逃げたら良いのかもわからない。
でも、それでもなんとかしないと。
私はもう母親なんだから。



とにかくしっかりしなくては。
気力も体力も養って、いつ、どんなことがあっても慌てないようにしなくてはいけない。
頭は覚醒し、眠くなかったけれど、無理やり目を閉じて寝ようと務めた。



(強くならなければ!)




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