赤い流れ星3




「うわぁ、可愛い!」

「こりゃもう天使だね。」

「……可愛い。」



双子を取り巻く、マイケル達は、皆、とろけそうな顔をしていた。



「この子、カズに良く似てるよ。」

「和香奈ちゃんっていうんだよね?」

「こっちの子は野々村さん似だよね。」

おしゃべりはなかなか尽きない。
でも、そんな様子を見ているのは幸せでもある。



「夕飯もちゃんと作ってくれよ。
そのために呼んだんだからな。」

「わかってるよ。」

「BABYちゃん達、また後でね。」



マイケルとアッシュは、台所に向かった。
俺と野々村さんと美幸は、夕飯が出来るまで暇だ。



「私、この子達の叔母さんなんだね。」

「そうだぞ。恥ずかしくない叔母さんになってくれよ。」

「叔母さんなんて言われたら、急に老けたような気になるけど、こんなに可愛い子達の叔母さんなら、まだマシだよね。」

「別に叔母さんって呼ばないといけないことはありませんし、美幸さんって呼ばせれば良いですよね。」

「あ、そっか。大きくなったら、喋るようになるんだね。
わぁ、まだ想像出来ないけど、意外と早いかもだよね。」

美幸の言葉で、改めて俺も気付いた。
そうだ、この子達は年々大きくなるんだ、と。
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