赤い流れ星3
「急なことだったけど、おめでたいことには違いないわ。
ようやく和彦が身を固めてくれた。
しかも、子供まで出来た。
やっと、人並みになれたんだものね。」
お母さんは子供達から目を離さず、まるで独り言みたいにそう言われた。
一応、私は認められたのかしら?
少なくとも反対はされてないと思って良いのかしら?
「それで……」
お母さんが美幸さんの方へ向き直られた。
美幸さんの顔や体が一瞬強ばる。
「あんたは、今、知り合いのおじいさんの所に居候してるって話だけど、そのおじいさんって一体どういう人なの?」
「それは俺が話しただろう?
ご近所付き合いをしてる人で、貸しビル業をしてる人だって。」
「まさか、美幸をおかしな目で見てるんじゃないでしょうね?」
「そんなんじゃないって。
美幸のことは孫みたいに思って可愛がって下さってる。
美幸が住まわせて貰ってるのも、住み込みの家政婦さん達と同じ階だし、何の問題もない。」
「赤の他人なんでしょ。どうしてそんなに親切にしてくれるのよ。」
「大河内さんは、家族がいないから、俺たちのことも息子みたいに可愛がってくれるんだ。」
なんだか喧嘩をしてるみたいな言い合いに、ハラハラしてしまう。
美幸さんもすごく不安げな顔をされている。
心配だけど、口を挟むことも出来ない。
ようやく和彦が身を固めてくれた。
しかも、子供まで出来た。
やっと、人並みになれたんだものね。」
お母さんは子供達から目を離さず、まるで独り言みたいにそう言われた。
一応、私は認められたのかしら?
少なくとも反対はされてないと思って良いのかしら?
「それで……」
お母さんが美幸さんの方へ向き直られた。
美幸さんの顔や体が一瞬強ばる。
「あんたは、今、知り合いのおじいさんの所に居候してるって話だけど、そのおじいさんって一体どういう人なの?」
「それは俺が話しただろう?
ご近所付き合いをしてる人で、貸しビル業をしてる人だって。」
「まさか、美幸をおかしな目で見てるんじゃないでしょうね?」
「そんなんじゃないって。
美幸のことは孫みたいに思って可愛がって下さってる。
美幸が住まわせて貰ってるのも、住み込みの家政婦さん達と同じ階だし、何の問題もない。」
「赤の他人なんでしょ。どうしてそんなに親切にしてくれるのよ。」
「大河内さんは、家族がいないから、俺たちのことも息子みたいに可愛がってくれるんだ。」
なんだか喧嘩をしてるみたいな言い合いに、ハラハラしてしまう。
美幸さんもすごく不安げな顔をされている。
心配だけど、口を挟むことも出来ない。