赤い流れ星３
シュウも高坂と話すことを楽しみにしているらしく、今回は無理を言って、一日高坂を借りたような感じだから、これ以上はさすがに無理だろう。



眠るのが悔しく感じるくらいだったが、酒を飲んでいたこともあり、夜明け近くになると、眠くて仕方なくなった。
ふと気付くと高坂もいつの間にか眠っていた。
その無邪気な寝顔に、思わず笑みがこぼれた。
再会出来て良かった。
高坂が父親で良かった。
そんなことを思いながら、俺も眠りに落ちていた。



＊



「遅いぞ。」



次の日の朝、目を覚ますと、朝食の準備が出来ていた。
どうやら、高坂が作ってくれたみたいだ。



「おはようございます。」

「早く、顔を洗って来いよ。」

「は、はい。」



野々村さんも、既に起きていた。
子供が出来てからは、前みたいに夜更かしをしなくなったから、早くに目が覚めると言っていた。
夜は夜で、子供の世話をしてるみたいだが、ちゃんと寝ているのだろうか。



テーブルには、和食の朝食が並んでいた。
それを見ただけでも、なんとなく気持ちが癒された。
もしかしたら、昔もこういうことはしていたんじゃないだろうか？
それとも、昔は家事さえもしなかったのか？
またひとつ、聞いてみたいことが増えてしまった。
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