赤い流れ星3




「あぁ、今日は楽しかったな。」

「それは良かったです。」



無事にパーティが終わり、俺たちは家に向かった。
疲れてはいたが、それ以上に気分が高揚していた。
やはり、俺はカズさんに対して身内のような想いを抱いているのかもしれない。
兄のような、父親のような…
俺にとっては、本当に大切な人だ。



「そういえば、おまえ、美幸ちゃんと付き合ってるらしいな。」

「えっ!?そ、それは。」

急に思いがけないことをいわれて、俺は一瞬、言葉に詰まってしまった。



「それは、その…
高見沢避けっていうか…
今日、会ったタカミーっていうのが、俺やカズにベタベタするから…」

「でも、美幸ちゃんはお前のことを本気で好きらしいじゃないか。」

「カズがそんなこと言ったんですか?」

「そうだ。」



カズは、そんな風に思っていたのか?
それともまさか、美幸がカズにそんなことを言ったのか?
いや、そんなわけはない。
美幸は、俺とは恋人のふりをしているだけだ。



「ありえませんよ。
美幸は、俺の事なんか…」

「えらく自信がないことを言うんだな。
おまえらしくない。
じゃあ、おまえはどうなんだ?
美幸ちゃんのことは、なんとも思ってないのか?」
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