赤い流れ星3

side 美幸

(えっ!?)



びっくりして、心臓が口から飛び出しそうだ。
高坂さん、一体何を!?
冗談なんだろうか?
だったら、私も冗談で返さないといけないのかな?



「は、はは、ははは。
い、良いですよ。
シュウさん、かっこいいし、お金持ちだし。大歓迎です。」



(あ、あれ?なんか雰囲気がおかしい?
私、もしかして失敗した?)



「そ、そうか。
良かったな、シュウ。
美幸ちゃんが、結婚してくれるそうだぞ。
これで、俺も安心だな。」

「そうなんですか。」

「なんだ、シュウ。
もっと喜べよ。」



シュウさん、なんだか機嫌が悪いよ。



(わっ!)



今、私の事、睨んだよね?
絶対、怒ってるじゃない。
私、失敗したんだ。
どうしよう!?



「美幸とシュウが結婚したら、俺とシュウは兄弟になるんだよな。
野々村さんともそうなるし、なんか楽しいよな。」

「本当だな。戸籍上とはいえ、血族になるんだよな。
本当に楽しいよな。」

兄さんも高坂さんも、何、気楽なこと言ってんの!?



「俺の事より、カズさんはどうなんです?
今のままじゃ、将来は孤独死かもしれませんよ。」

「シュウが落ち着いたら、俺だって誰か探すさ。
シュウが落ち着かないと、とても自分のことなんて考えられない。」

高坂さんは、優しい視線でシュウさんを見つめてた。
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