赤い流れ星３

はぁぁ……



シュウさん、めちゃめちゃかっこいいんですけど～
信じられないよ。
こんなかっこいい人と、結婚したなんて。



「さぁ…」



シュウさんが差し伸べた手に、恐る恐る手を重ねて…



はぁぁ……



夢みたい。
こんなに優しくしてもらえるなんて。



やがて、扉が開いて、私たちが出ていくと、皆が一斉にスマホやカメラで撮影を始めた。
まるで、芸能人にでもなったような気分だ。
いや、三人はまさに芸能人だよ。
私以外の三人は。
私だけは違う。
だから、調子に乗らないようにしよう。



「本日は、俺たちのためにお越しいただき、本当にどうもありがとうございます。」

兄さんが皆んなに挨拶をして…その後、シュウさんが少し話して会食が始まった。



会食に来てくれたのは、ほとんど知った顔ばかり。
それでも、ルーチェのホストさん達や、タカミーさんのスタッフ、兄さんのオフィスの従業員で、けっこうな人数にはなった。
あ、もちろん、高坂さんやおじいさんも来てくれた。



「あ～あ、カズもシュウも何なのよ！
これから、私、何を楽しみに生きていけば良いのよ！」

やさぐれたタカミーさんが飲めないお酒を飲む。



「タカミーさん、うちにはかっこいい子や可愛い子がぎょうさんいてまっせ。」

「顔だけじゃないの！」

タカミーさんが、慎二さんに噛み付いた。