赤い流れ星3
「わぁぁ!」

部屋がざわめいた。
だって、運ばれてきたのはとても大きなケーキで…



「さぁ、皆さん、初めての共同作業をお願いしますよ。」



アッシュさんがそう言って、片目を瞑る。
結婚式用のよりは小さいけど、普通のケーキよりはかなり大きい。
しかも、これは全部ちゃんと食べられそうだ。
アッシュさんが、有名な洋菓子店で作ってもらったんじゃないかな?
昨日の打ち合わせでは、ケーキの話なんて出なかった。
サプライズだったのかな?



私達は、ケーキの周りに立った。
兄さんと野々村さん、私とシュウさんでナイフを握って…



「ケーキ、入刀!」



私たちは、ケーキにナイフを入れた。
客席から、拍手と歓声が上がる。



「わぁ、美味しい!」

「さすがの味だな。」


ケーキは切り分けられ、皆んなに配られた。
本当に美味しいケーキだ。
私は思わず、おかわりをしてしまったくらいだ。
笑われたけど仕方ない。
だって、そのくらい、美味しかったんだもの。



和気あいあいとした雰囲気の中、会食は進み、お腹がいっぱいになった頃、ようやく食事会は幕を閉じた。
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