赤い流れ星3
side 美幸
*
「つまらん事を言うてしもうたのう…」
「大丈夫!
マイケルがうまくやってくれるよ。」
そう言って、アッシュさんはおじいさんの背中を叩いた。
確かにまずかったよね…
あんなことを言われたら誰だって良い気はしないと思うけど、兄さんはプライドが高いからなおさらだ…
「す、すみません。
私のせいで、皆さんにご迷惑をかけてしまって…」
「何言ってるの?
野々村さんは何も悪くないよ。」
「で、でも、さっき、すぐに私はムーンストーンが大好きですって言えば良かったのに…
青木さんの剣幕についうろたえてしまって……」
野々村さんはなんだか酷く責任を感じている様子だった。
だけど、アッシュさんの言う通り、野々村さんは何も悪くない。
そもそも、野々村さんがネックレスをつけてきたことが私には驚きだった。
渡した時はあんなに迷惑そうにしてたのに、どうして?
やっぱり、仕事上のしがらみを考えて、兄さんがいる手前、付けて来ないとまずいとでも思ったのか?
でも、そんな気遣いが却ってこんなことになるとは皮肉だなぁ…
「気にすることないって。
カズはそんなことを根に持つような人じゃないよ。
とにかく二人が出て来たらごく普通に…良い?もう蒸し返すような事、言っちゃだめだよ。
それはそうと、KEN-G…
今日は何して遊ぶの?」
「あぁ、実はわし、夜にまた少し用が出来てしまったんで、昼飯をみんなでと思ってな…
野々村さん…ほら、この前の店…あそこに行こうと思っとるんじゃが、どう思うかの?」
「え…あ、はい。
とてもおいしかったですし、雰囲気も良かったと思いますよ。」
「そうか…なら、良かった。
昼はあそこでゆっくり食べるとしよう。」
おじいさんは、野々村さんと顔を見合せて微笑んで…
二人のその様子は妙に仲良さそうに見えた。
「え…!?なに、何?
KEN-Gと野々村さんって、そんなによく会ってるの?」
「ち、違います!
先週、偶然、KEN-Gさんにお会いした時に連れて行っていただいただけです!」
アッシュさんも私と同じことを感じたのか、二人を冷やかすようなことを言うから、野々村さんは頬を赤らめ、慌てて首を振った。
「あれぇ?
野々村さん…もうKENーGって呼んでるんだ?
いつの間にか、仲良くなってるんだね。」
「そうじゃよ。
わしと野々村さんは仲良しなんじゃ。
なぁ、野々村さん!」
おじいさんまでがそんなことを言うから、野々村さんは困ったような顔をしてそのまま俯いてしまった。
「つまらん事を言うてしもうたのう…」
「大丈夫!
マイケルがうまくやってくれるよ。」
そう言って、アッシュさんはおじいさんの背中を叩いた。
確かにまずかったよね…
あんなことを言われたら誰だって良い気はしないと思うけど、兄さんはプライドが高いからなおさらだ…
「す、すみません。
私のせいで、皆さんにご迷惑をかけてしまって…」
「何言ってるの?
野々村さんは何も悪くないよ。」
「で、でも、さっき、すぐに私はムーンストーンが大好きですって言えば良かったのに…
青木さんの剣幕についうろたえてしまって……」
野々村さんはなんだか酷く責任を感じている様子だった。
だけど、アッシュさんの言う通り、野々村さんは何も悪くない。
そもそも、野々村さんがネックレスをつけてきたことが私には驚きだった。
渡した時はあんなに迷惑そうにしてたのに、どうして?
やっぱり、仕事上のしがらみを考えて、兄さんがいる手前、付けて来ないとまずいとでも思ったのか?
でも、そんな気遣いが却ってこんなことになるとは皮肉だなぁ…
「気にすることないって。
カズはそんなことを根に持つような人じゃないよ。
とにかく二人が出て来たらごく普通に…良い?もう蒸し返すような事、言っちゃだめだよ。
それはそうと、KEN-G…
今日は何して遊ぶの?」
「あぁ、実はわし、夜にまた少し用が出来てしまったんで、昼飯をみんなでと思ってな…
野々村さん…ほら、この前の店…あそこに行こうと思っとるんじゃが、どう思うかの?」
「え…あ、はい。
とてもおいしかったですし、雰囲気も良かったと思いますよ。」
「そうか…なら、良かった。
昼はあそこでゆっくり食べるとしよう。」
おじいさんは、野々村さんと顔を見合せて微笑んで…
二人のその様子は妙に仲良さそうに見えた。
「え…!?なに、何?
KEN-Gと野々村さんって、そんなによく会ってるの?」
「ち、違います!
先週、偶然、KEN-Gさんにお会いした時に連れて行っていただいただけです!」
アッシュさんも私と同じことを感じたのか、二人を冷やかすようなことを言うから、野々村さんは頬を赤らめ、慌てて首を振った。
「あれぇ?
野々村さん…もうKENーGって呼んでるんだ?
いつの間にか、仲良くなってるんだね。」
「そうじゃよ。
わしと野々村さんは仲良しなんじゃ。
なぁ、野々村さん!」
おじいさんまでがそんなことを言うから、野々村さんは困ったような顔をしてそのまま俯いてしまった。